「初めに、創造主が天と地とを創造された」(創世記1章1節)
この言葉で始まる「創造主訳聖書」(ロゴス出版社刊)が、今年のイースターに新しく発行された。私も創造主訳聖書刊行委員の一人である。
創造主訳聖書の出版目的は、日本における汎神論の神概念「八百万の神々」のあいまいさを払拭して、宇宙万物を創造された全知全能の創造主こそが、永遠無限なる唯一の絶対者であることを明らかにするためである。
従来の聖書の「神」は、ほとんどの日本人にとっては、八百万の神々のうちの一つの神にすぎない。だが、「神」を「創造主」と訳すことによって、聖書が実に明快に理解できるようになる。まさに、「名は体を現す」である。
聖書に書かれているように、全知全能の創造主によって、
①約6千年前に宇宙万物が6日間で順序良く造られたこと
②6日目に創造主のイメージに人間(アダム)が造られたこと
③しかし人間は創造主に背いたため、創造主との関係が断たれて死ぬ運命に定められ、最上の生活環境であった地球も呪われて住みにくくなったこと
④その後も人間の堕落が続いたため、創造主が人間を創造したことを後悔して全地球を水没させてノアとその7人の家族を除いてすべての人間を滅ぼしたこと
⑤ノアの洪水により引き起こされた地表の激変により極めて短期間に地層が形成され大量の化石が造られたこと
等が、非常に明瞭になるのである。
創世記における宇宙万物の創造の記述は、聖書全編を貫く土台中の土台であり、この土台が揺らいでいては、確固としたキリスト信仰は成り立ちえないのである。サタンは、何の根拠もない進化論を考案し、虚偽とねつ造をもってこれを推進し、創世記が科学的真実ではなく、単なるおとぎ話であると思わせることに成功した。
「進化論はサタンの最高傑作である!」
韓国オンヌリ教会の故ハ・ヨンジョ牧師はこう断言した。それだけ進化論は巧妙に人類を騙すことに成功した。けれども、聖書を根拠とする創造科学の発達に伴い、進化論のとんでもない虚構が次々に暴かれてしまい、進化論は間もなく崩壊の運命にあると確信している。
すでに日本の一部の教科書には、地層は何億年という長い年月をかけて形成されたものではなく地殻変動に伴い短期間で造られたと書かれているものが出始めた。(それは実は、世界中のほとんどの地質学者たちの常識なのである。)
この時期に、創造主訳聖書が出版されたことに日本の福音宣教に対する創造主の摂理を実感している。この創造主訳聖書が爆発的に売れて、日本に一挙にリバイバルが広がっていく予感がするのは私一人ではないと思う。
「百聞は一見にしかず」
天文学、地質学、物理学、生物学、考古学等に特別の知識や関心のある人を除いて、進化論の決定的過ちと聖書にもとづく創造科学の正しさを理解することは容易ではない。
でも、グランドキャニオンの現地で、実際に地層や化石を見ながら、すでに数百回の創造科学探査ツアーを行ってきた地質学者兼宣教師イ・ジェマン教授(ハンドン大学)の解説を聞く時、中学生でもしっかり理解できるのである。
今年も9月に「第四回グランドキャニオン創造科学探査ツアー」が日本の創造科学普及団体・ラブクリエーション主催で行われる。一人でも多くの方々に参加していただいて、聖書に書かれている通りに宇宙万物が創造されたことを理解してほしいと思う。
はたして、宇宙は、150億年前に、偶然に起きたわけのわからないビッグバンによって生まれたのか。地球は45億年前に誕生し、そこに偶然に発生したアメーバのような単細胞から徐々に進化して、最後に人間になったのか。それとも、宇宙も人間も、約6000年前に、全知全能の創造主によって6日間で創造されたのか。
どちらが正しいのか、そして、どちらを信じるのかは、人類の将来とあなたの人生に、決定的な影響を与えるものではないだろうか。
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