24日、国際基督教団代々木教会(東京都渋谷区)で「聖なる夜の音楽会」が開催された。
同日のコンサートでは、フルート奏者の北方奈津子氏(恵泉女学園フルート科講師)、ピアニストの内藤真奈氏(東京基督教大学講師)、およびヴァイオリニストの加藤由紀子氏(日本基督教団荻窪清水教会会員)が招かれ、それぞれの楽器による独奏、およびアンサンブルによる演奏がなされた。
バイオリンによる「G線上のアリア(J.S.バッハ)」、フルートによる「『歌の翼』による幻想曲(メンデルスゾーン)、ピアノによる「モミの木(J.シベリウス)の独奏の他、それぞれの楽器のアンサンブルによる「カノン(J.パッヘルベル)、ウインターワンダーランド(F.バーナード)、その他クリスマスメドレーなどが演奏された。また演奏に合わせ、イエス・キリストの生誕を伝える聖画がプロジェクターで映し出され、聖画に合わせて聖書の朗読もなされた。
コンサートは無料(席上献金有り)で行われ、参加者全員に菓子袋とキャンドルが配られ、コンサートの最後は「きよしこの夜」の演奏と共にキャンドルサービスが行われ、その後「お茶の時間」が持たれ、コンサートに訪れた人々が互いに交わる時間が提供された。
同教会牧師の吉本真理氏によると、音楽を通して教会に一般の人々が足を運ぶことで、より多くの人々に教会を知ってもらうのが目的であるという。
吉本氏は教会について「教会は神様の家であり、私たちすべての人々はその家族です。特に日本においては子供が少なく、色々なことで大変な時代になります。子供たちが楽しく遊んだり、話したりする場所が教会であれば、より多くの方々が集まれる場所になります」と伝えている。
代々木教会では定期的に音楽コンサートを開催している。吉本氏は、「キリスト教を信じている方は、日本ではほんの1パーセント程度と言われています。人は一人では生きてはいけません。神様を中心に考え、そして人との交わり、隣人を愛せよという事を大切にしていくことが必要だと思います。そのような意味で音楽は、人と交われ、言葉を交わさなくても気持ちが通じ合うことができるツールです。コンサートを通して、より多くの人々が集まれるように定期的にこのようなことをしていきたいと考えております」と述べている。