24日、淀橋教会(東京都新宿区)で行われたクリスマス・イヴ燭火礼拝で、同教会主管牧師の峯野龍弘氏は「”暗闇”の中の幸せ」と題してメッセージを伝えた。
峯野氏はヨハネによる福音書1章1節~5節を引用し、クリスマスの出来事について、「初めにことばがあり、ことばによってならなかったものは何一つありませんでした。天地創造の初めにことばがあったとヨハネは語っています。神と共にあったことばが、私たちと共にあることばとなって、私たちの中に宿りました。これは神のひとり子イエス・キリスト様を象徴した、真理を言い当てています」と説明した。
暗い人生を打ち破る命の「ことば」がこの地に来られた
神の存在について峯野氏は、「肉眼をもって見ることも、触れることもできない、理解できない存在です。しかし神と共にことばがあり、そのことばが私たちの内に宿り、人間と同じ命をもって語りかけました。悩み、悲しみ、苦しみの満ちている暗黒の中に住む私たちに救いをもたらすすばらしい命のことばが語られました。愛の御心を伝えてくれる『ことば』としてお出でになられたのが、クリスマスの主である神のひとり子イエス・キリスト様であったのです。このお方によって、暗い人生を打ち破ることのできる命のことばを受けることになりました。永遠の命が私たちにもたらされました」と説いた。
さらに、東日本大震災で被災した三代目クリスチャンホームが、震災の被害を通して信仰が回復された実話が紹介された。淀橋教会では震災後被災地へ40回近く救援隊を派遣し、支援活動を継続している。
峯野氏は東日本大震災について「多くの命が奪われました。恐るべき悲劇と闇の中に、かの地の人々は一瞬にして閉ざされました。その中で喜ばしい証しを耳にすることができました」と伝え、信仰が回復した被災地のクリスチャンホームについて紹介した。
九死に一生―死を間近に信仰が回復されたクリスチャンホーム
震災が生じる前までは、三代目クリスチャンホームであるにもかかわらず、漁を生活の糧としていた一家の主が飲酒に入り浸り、道楽三昧の生活をしており、教会に行くことも聖書を開くこともないような状態であったという。震災で津波に襲われ、奇跡的に一家全員が津波で流されたにもかかわらず助かるに至った。
津波に襲われた後、クリスチャンホームの一家全員の無事が確認されるやいなや、一家の父親が涙を流してこれまでの飲酒・放蕩三昧の生活を神と家族の前に悔い改めるに至ったという。今ではそのクリスチャンホームは一家全員の信仰がすっかり回復し、イエス・キリストにあって本当に命を助けられたことに感謝し、かつての日々が嘘に思えるほど互いに愛し合い、ひとつになって希望をもって立ちあがるようになったという。
キリストの光は、どんな罪人の人生も立ち返らせる
峯野氏は「そうして立ちあがっていくご家族の姿に、祝福と力強いエールを送りました。主はすべての人を照らす真の光として世に来られました。このキリストの愛のことばにもういっぺん立ちあがることができました。それに反するすべての自らの悪しき思いも生活も悔い改めて土下座したその時から、彼(クリスチャンホームの父親)の心の中に光が灯り、家族に光が差し込みました。どんな罪を犯し、取り返しがつかないような悪しき人生を歩んできても、その者さえ、決してお見捨てになることがありません。暗闇を経験してきた人を深く憐れみ、新たな再生の人生に向かわせるすばらしい命のことば、心の闇、人生の闇を照らす真の光がキリスト様であることを心に深く留めたい。2013年皆さんに豊かな祝福がありますように。光の中を歩む人生を約束してくださるキリスト様を仰ぎ見て、主イエス・キリスト様の愛のことばに日々歩まれますように」と伝え、祝祷を捧げた。
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