あなたは日々、信仰で前進しているでしょうか。礼拝に出、祈り、実際にいやされるのは大切なことです。しかし、そこで信仰がストップしていませんか。その先へも常に信仰を働かせ続けたいのです。「誰でも聖霊によらなければイエスを主と告白することはできない」とお言葉にあるように、私たちが「イエスは救い主、私たちの主です」と告白できていることは、あなたの魂の中で聖霊の働きが始まっている証拠です。それならば、その聖霊を機能させ働かせ、人生を変えていく神の恵みとして体験していきましょう。
今回の箇所は先週に引き続き、ペテロが初めて説教をした後の物語です。ペテロは語ります。38節「悔い改めなさい。…そうすれば賜物として聖霊を受けるでしょう」。私たちにも与えられている聖霊です。この日、3千人もの人々がバプテスマを受け、聖霊を頂いて弟子に加えられ、祈り、交わり、それぞれの必要を分配する中で、生きた教会が誕生したのです。その聖霊が機能する生きた教会としてのあるべき姿が、43節「…多くの不思議なわざとあかしの奇蹟が行なわれた」と記されています。
1.聖霊は必ず命ある教会を生み出す
私たちの教会は、あなたが導かれた時にはもうすでにここに存在していたでしょう。しかし、いつの間にか生じたわけではなく、イエスを知らない罪と汚れの中で滅びる人々に対して、救いがある、聖霊の恵みがあると、福音を語ろうとする証人に働く聖霊の力によって造られたのです。聖霊を受け、そこから教会が誕生してきました。どの教会も聖霊の働きによって生み出されたのです。そして、その教会が今も働く聖霊を体験する場ともなるのです。教会で兄弟姉妹と集う礼拝にいる私たちは、その聖霊の働きの一部分でもあるのです。
2.聖霊の働きが現される教会
43節「…多くの不思議なわざとあかしの奇蹟が行なわれた」とあるように、聖霊が働く教会に集う私たちは、いやしや奇蹟が起こる聖霊の働く場所に導かれているのです。すなわち、いやしや奇蹟は当然起こるというのが教会の姿なのです。実際に周りで救われている人、いやされた人がいるではありませんか。兄弟姉妹と共に礼拝を守り、祈り、交わる神の家族がいるではありませんか。そこには生きた教会があり、そこにあなたも存在しているのです。
3.先に向かって働く聖霊
いやしや奇蹟、しるしと不思議は、目先の問題が解決されるためだけに現されるのではありません。その神の御業を見て救われる人々が起こされ、主の働きが拡大し、前進するためです。毎週の礼拝を単なる習慣とはしないでください。1つ1つの礼拝に聖霊は働いてくださいます。聖霊の働くところに教会があり、そこにはいやしや奇蹟があり、そしてその御業がさらに福音を述べ伝えるのです。私たちの教会を聖霊が機能する、聖書が語るとおりの教会にしてくださいと祈りたいと思います。聖霊が働くところにはいやしがあります。そのいやしを求めて前進したいと思います。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。