8月のこの時期は、いのちの意味や尊さを考えさせられる時でもあります。生かされている不思議を思います。すでに天に召された兄弟姉妹のことを偲びつつ、この世で共に過ごした大切な時間や思い出を与え、また出会わせてくださった主に感謝したいと思います。私たちも必ず地上での終わりが来ますが、それで終わりではなく、召された兄弟姉妹たちのように、神の御前に永遠のいのちを持つ者とされましょう。今回の箇所のテーマは「道」です。私たちには歩むべきいのちの道があります。イエスは4節「わたしの行く道はあなたがたも知っています。」と、人生が終わって死を迎えた時にどう歩めば良いのかを示してくださいました。イエス・キリストが示された特別な永遠の世界にまで続く道があります。
1.イエス・キリストだけが歩んだ道
イエスは神から遣わされた救い主として、十字架で全ての人の罪を背負い、死んで復活され、私たちのために天国への道、永遠のいのちへの道を切り開いてくださいました。復活を通して、人生は死んで終わるのではなく、永遠のいのちがあることを私たちに教えてくださいました。イエスだけが歩まれた、神の世界へと開かれた道があります。どんな険しい地でも、一度誰かが通れば道ができます。死を通り復活されたイエスによって、道ができたのです。その道があるから、すでに召された兄弟姉妹ともう一度再会することができます。私たちの限りある人生から神の世界へと、イエスだけが切り開いてくださった特別な道があります。
2.イエス・キリストを知ることで歩める道
6節「わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」とあるように、私たちはイエス・キリストを知ることで、その特別な道を共に歩むことができます。イエスご自身が道なのですから、イエスと共に歩めば、間違いなく永遠の世界に行くことができます。キリストが道であり、真理であり、いのちなのです。キリストを知る者は、真理を知り、永遠のいのちを得るのです。
3.恐れから解放される道
キリストが道、真理だと知れば、1節「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。」とあるように、弱い私たちも、恐れから解放されます。またイエスは「わたしがいのちなのです。」と永遠のいのちがここにあると語ってくださっています。道であり、真理であり、いのちであるイエスを心に信じ、いつも共に歩む時に、私たちにも永遠のいのちは約束されていますから、怖がることは何もありません。そして同時に、天国にいる方々とも霊において1つにされています。直接会話することはなくても、イエス・キリストの御名によって祈ることで、思いは天国まで届きます。この世で、大切に集めたお金も地位も、地上での終わりが訪れた時には、全てなくなってしまいます。その後のいのちをあなたは用意していますか。イエスこそ私たちのいのちを天の神のところにまで結びつけてくださる唯一の救い主です。私たちは、与えられたその永遠のいのちを生きる者となりましょう。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。