スウェーデンでは08年1月の婚姻法改定で、同性カップルの挙式を同国の国教会である福音ルーテル教会で行うことが可能になる可能性が出てきた。
同国では既に、同性カップルにも一般の夫婦と同様の法的立場を認める「民事婚」の法律が95年より施行されている。
国民の9割を教徒として抱えるスウェーデン福音ルーテル教会は同性婚の挙式に対する見解について、「正式報告は現在検討中」としながらも、教職の中にはすでに同性カップルの結婚を支持する者も出てきた。今回の法改定に伴い、教会側が教会での結婚式実施を正式に認めれば、キリスト教会からの国際的な非難の声はこれまで以上に高まることが予想される。
教会側はこれまでにも、同性愛者間の結合を祝福する式典実施を認めるなど、同性愛に対して肯定的な立場をとってきた。05年にはロシア正教会から関係遮断の通知を受けるなど、キリスト教会からの強い非難を浴びている。