11月米大統領選に向けた民主党全国大会が米ノースカロライナ州シャーロットで4日開幕した。5日には、再選を目指すオバマ米大統領とバイデン副大統領を正副大統領候補に正式指名がなされた。全国大会は6日、オバマ米大統領の指名受託演説を受けて終了する。
また5日の全国党大会では、イスラエルの首都をエルサレムとする聖書的価値観に基づいた文言を政策要綱に復活させた。神に関する文言も再度綱領に追加することが投票で承認された。
米大統領選を間近に控える米国にあって、評論家らは共和党は信仰心のある民主党支持者や神を信じ、エルサレムをイスラエルの首都と信じる無所属の米国民の支持を果たして得られるだろうかという疑問と挑戦を投げかけていた。
米家族研究評議会(FRC)のトニー・ パーキンス氏は、米クリスチャンポスト(CP)に対し、民主党は政策要綱の中でも大失態であった神とエルサレムについて政策要綱から取り外していまったことについて、米共和党大統領候補ロムニー氏に良い機会を与えてしまうことにつながってしまったとの見解を伝えており、「クリスチャンの民主党員の中から強い要請が生じ、政策要綱へ組み入れる動きを促進し始めたのではないでしょうか」と述べている。
今回の米民主党大会に参加した黒人で米ジョージア州民主党活動家のアニータ・ヘイエス氏は「民主党が神に対して政策要綱から排他することはばかげていると思います。民主党員のほとんどの知人は教会へ行き、イエスを賛美しているのを知っています。沈黙するべきは民主党員の中の無神論者であると思います。彼らの言及について耳を傾けるようなことがあってはなりません」と率直な感想を米CPに伝えた。
一方エルサレムをイスラエルの首都とする文言を復活させる投票は反対意見も生じ、投票は3回行われることになり、米国社会、および民主党内の無神論、不可知論の考えが広まっていることも伺えた。
米アイオワ州の数学教授の不可知論者でユダヤ人のデニス・ローズマン氏は、「民主党政策要綱の中に神とエルサレムについて組み込むことは重要な問題であり、懸念しています。私は政策要綱を修正することについて反対票を投じました」と述べている。
投票ではカトリックでヒスパニックの投票者も招かれた。彼女は匿名で「メディアがこのような問題を取材する必要があるとは思いませんでした。他の人にとっても対して問題ではないのではないでしょうか。多くの人は民主党は無神論者の集まりだとしか思っていないでしょう」と答えたという。
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