無神論者で進化論を支持する生物学者であり著者として有名なリチャード・ドーキンス氏がスコットランドの信仰フェスティバルに招待されていることに対し、一部の地元諸教会指導者らから反感が生じている。
ドーキンス氏は最近全米ヒューマニスト協会(AHA)で新たな宣伝用の動画を公開した。AHAは進化論や無神論、合理主義の宣伝キャンペーンを行っており、大衆に対し聖書やコーランを超えてヒューマニズムについて考えるように呼びかけている。
スコットランドで10月31日から11月3日まで開催予定の信仰をテーマとした「ファクラン・ヘブリディアン・ブックフェスティバル」において、無神論科学者のドーキンス氏が講演者として招かれていることに対し、スコットランド地元諸教団から「このような無神論の教授がこのフェスティバルに存在することが、参加者にとって益になるのか」という疑問と反発の声が生じている。
同フェスティバルでは信仰や信念についてこれまで発表されている多様な文献を通して模索しようとしており、その題材のひとつとしてドーキンス氏の著書「神は妄想である」に関してドーキンスを招いての講演が行われる予定になっている。ドーキンス氏はこれまで合理主義や進化論を熱心に支持してきており、信仰については「責任逃れの方法」としてあるだけで、人々は実生活の上で信仰は必要ないと説いている。ドーキンス氏は「科学は私達にどのように複雑性や多様性が単純な法則から生じているかを説明している。神が存在するという仮説は、いかなる問題についても価値ある説明を提供していません。ただ私たちが説明しようとしていることを単純に述べているだけです」と述べている。
フェスティバル開催地のスコットランドストーノウェーは信仰深いクリスチャンが多く在住しており、ドーキンス氏が今回のフェスティバルで無神論の講演をすることに対し、諸教会指導者らが「無神論について信仰のフェスティバルで議論することが今回のフェスティバルに加わるべきではない」と反発している。
地元キリスト教指導者らから、「彼は自分自身のための名誉を得ているだけであり、彼のような人を信仰のフェスティバルに招くことは心外である」「彼はある程度の高名を得ているが、彼の話すことは罪深い人間がどのようなことを考えるか、またどのように考えが分裂していくかを示すだけである」などの反対の声が生じている。
開催地ストーノウェーにある新しい葡萄酒の教会牧師のドニー・ステュワート氏は「彼のような人がキリスト教の名高いフェスティバルに招かれることは遺憾ですが、それでもドーキンス先生が個人的に聖霊による啓示を受けることができるように祈り続けたいと思います」と述べている。一部では同フェスティバルにドーキンス氏が講演者として招かれていることに対してボイコット運動を行うとする諸教会も生じている。
同フェスティバル主催者側は、「今回一部諸教会で反発の声が生じていることに対して懸念はしていません。ドーキンス氏が参加者の皆さまから暖かい歓迎を受けることを期待しています。今回ドーキンス氏をフェスティバルに招待させていただいた理由は、彼は世界でもっとも著名で影響力のある科学者の一人であり、切れの良い言葉でもって真剣にご自身の価値観を説明される方だからです。理論や証拠に基づいた信念について説明されており、このような見解が信仰のフェスティバルの大会のプラットフォームの一部として披露されることはふさわしいことであると考えています」と説明している。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
神様が扉を開かれたのに、試練ばかりに直面するのはなぜか 加治太郎
-
「カトリックジャパンニュース」がスタート カトリック新聞は休刊
-
YMCAやカリタスなど、国内のキリスト教団体が相次いで募金開始 ミャンマー地震
-
「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る
-
花嫁(23)道しるべ 星野ひかり
-
Gゼロ時代の津波石碑(1)プロローグ&問題提起 山崎純二
-
隠された奥義 穂森幸一
-
第3回庭野平和賞奨励賞、コロンビアのカトリック人権活動家らが受賞
-
超自然的現象と科学(11)アガペー再考―アガペー以上の大きな愛「ドード」発掘 愛多妥直喜
-
キリシタン弾圧を描いた遠藤周作の代表作『沈黙』 絶望の淵で宣教師が得た答えとは?
-
「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る
-
キリシタン弾圧を描いた遠藤周作の代表作『沈黙』 絶望の淵で宣教師が得た答えとは?
-
ミャンマー地震、国内のキリスト教NGOが緊急募金開始
-
東京で初の「赤ちゃんポスト」「内密出産」 賛育会病院が開始、国内2例目
-
「カトリックジャパンニュース」がスタート カトリック新聞は休刊
-
カトリック教会の大聖堂が焼失、ミャンマー軍事政権の兵士らが焼き払う
-
超自然的現象と科学(11)アガペー再考―アガペー以上の大きな愛「ドード」発掘 愛多妥直喜
-
シリア語の世界(20)名詞1・ヨハネ黙示録の賛美歌3―5章12、13節― 川口一彦
-
第3回臨床牧会教育(CPE)参加者募集 オリブ山病院で6月30日〜7月11日 「信仰の実践としての医療におけるスピリチュアルケア」
-
世界バプテスト連盟、トランプ米政権による対外援助の大幅削減受け緊急の呼びかけ
-
キリシタン弾圧を描いた遠藤周作の代表作『沈黙』 絶望の淵で宣教師が得た答えとは?
-
「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る
-
東京で初の「赤ちゃんポスト」「内密出産」 賛育会病院が開始、国内2例目
-
「カトリックジャパンニュース」がスタート カトリック新聞は休刊
-
カトリック教会の大聖堂が焼失、ミャンマー軍事政権の兵士らが焼き払う
-
ミャンマー地震、国内のキリスト教NGOが緊急募金開始
-
シリア語の世界(20)名詞1・ヨハネ黙示録の賛美歌3―5章12、13節― 川口一彦
-
世界バプテスト連盟、トランプ米政権による対外援助の大幅削減受け緊急の呼びかけ
-
聖書のイエス(6)「わたしはさばきのためにこの世に来ました」 さとうまさこ
-
超自然的現象と科学(11)アガペー再考―アガペー以上の大きな愛「ドード」発掘 愛多妥直喜