同紙は、クライグ氏が英国で実施している「理性的信仰」ツアーがドーキンス氏にとって脅威になっていると伝えた。
1対1での対話を拒んでいるというドーキンス氏は自身を弁護して、「私はいつも言っていますが、司教、枢機卿、教皇、大司教との議論に招待されるなら幸せです。実際に私はそれらをしてきました。しかし、創造論者との議論を引き受けません。そして、自らをプロの議論家だとして誇っている人々の相手をしません。彼らは別にやることがあるでしょう。私は忙しいのです」と語っているという。
クライグ氏には、ドーキンス氏が評した「プロの議論家」以外の面もある。クライグ氏は著書30冊以上を有しており、米カリフォルニア州タルボット神学校で哲学研究教授を務めている。新約聖書の歴史学者でもある。
同紙によると、ドーキンス氏がクライグ氏との対話を拒否したことは国際的に話題を呼んでいるという。多くの評論家や知識人がドーキンス氏の行動を卑怯だと非難しているという。
テレグラフ紙によると、無神論者でウースター大学の哲学講師ダニエル・ケーム氏は「もっとも著名なキリスト教有神論者との議論の場に出ないことは、あなた(ドーキンス氏の本)の表紙の上に目立つ手抜かりのようなものだ。もちろん、ともすればあなたが卑怯だと解釈されかねない」とドーキンス氏に当てた手紙に書いたという。
クライグ氏は10月、英国ツアーについでサザン・エヴァンジェリカル神学校で第18回キリスト教弁証家大会に出演する予定。この大会では専門家らが、クリスチャンらが直面する政治、教育、ビジネス、市場や他の人生の問題について新たな洞察をもたらすという。