ウェスレアンホーリネス教団淀橋教会で開催された第16回ホーリネス弾圧記念聖会で24日、日の丸・君が代強制教育反対・予防訴訟事務局の木村葉子氏が、東京都立教育委員会(都教委)による国旗・国歌の事実上の強制は教育現場における宗教弾圧であると訴えた。
都教委は03年10月23日付けで教職員に、卒業式、入学式の学校行事で「国歌に向かって起立し、国歌を斉唱する」ことを命じ、違反した場合は懲戒処分を科すという、「国旗・国歌」を事実上強制する通達(10・23通達)を出した。
天皇を神として崇める国歌に対して抵抗を感じるクリスチャンの教職員は、国歌斉唱が偶像崇拝に値するとの思いから、国歌斉唱時に起立しないことにより思想・宗教の自由を主張してきた。再発防止研修で責任を追及され、繰り返し反省を迫られる教職員たちは、精神的に追い詰められ、職場でも非常に苦しい立場に立たされているという。
木村氏は、「寛容の精神は、少数者を認め、受け入れること。多用な意見を受け入れ、認め合うこと。多数の集団が、少数者の意見を取り入れる社会こそが少数者を生かす」と訴えた。