世界福音同盟(WEA)は23日、4月1日から3日にかけて南スーダンイェイ郡にてムルレ族、ロウ・ヌエル族およびディンカ・ボル族の三部族間における部族平和会議の開催を後援すると発表した。同会議は南スーダン福音主義長老教会(EPC)のエリアス・タバン氏によって提唱された。
昨年独立を果たした南スーダンでは、この半年間において、これら三部族間のジョングレイ州での紛争によって数千人の命が奪われ、さらに数千人の負傷者が生じてきた。
ムルレ族とルオ族間の紛争は、昨年7月に南スーダン国家が建国されてから、さらに激化の一途を辿るようになった。同地域における部族間の対立関係は土地利用、水利権問題を背景にますますの激化傾向を見せており、家畜の襲撃、女性や子どもの誘拐などの事件も生じるようになっている。
WEA国連大使のデボラ・フィクス氏は「私たちは南スーダン政府高官および三部族から100人の人々を会議に招待する提案を行います。私たちは部族間の対立は、これらの部族問題の根底を握る長老たちの間の話し合いをもって解決ができるものと信じています」と述べている。同会議は他の動部族間の暴力を激化させようとする人たちの注目を避けるため、首都ジュバから離れたイェイ郡の西部で開催される予定であるという。
会議にはWEA代表のジェフ・タニクリフ博士、WEAグローバル大使のブライアン・スティラー博士、WEA平和と和解イニシアチブエグゼクティブ・ディレクターのスティーブン・トルストラップ氏、アフリカ福音主義協会代表のアイア・フォデイ-カベンジェ氏らが参加予定であるという。