韓国のドキュメンタリー会社にいたキム・セジュン氏は、日本で映像の勉強をするために昨年3月8日に来日した。その3日後の11日に震災が起こったことから、「自分ができることを通して何かをしよう」との思いで被災地のドキュメンタリー作品を制作してきた。
セジュン氏の作品はクリスチャントゥデイサイト内でも掲載されており、震災後の東北地方の福音伝道に焦点を置いた人々の感動を呼ぶ、東北の地にキリストの希望が伝えられる恵みを力強く伝える内容となっている。
上映会ではゴスペルシンガーの神山みさ氏が賛美を行った。神山氏は、震災直後いち早く福島県いわき市へボランティアに出向いて支援活動を行ってきた経験を振り返り、「色々な人と出会う中で、震災で心が暗闇に包まれた問題は、私たち一人一人の問題だと思いました。その中で希望の光を見出して、光の中を歩むことができるように、光の中を歩むときに、孤独ではなく本当に神様が歩んで下さる確信がもてるように願っています。弱い何もできない自分を認めて、神様に力を求めるときに、神様の通りの良き管となることができます。神様を知らず、祈ることができない人たちのために、私たちが代わりに祈ることができたらと思います」と伝え、賛美を引導した。
上映会に際してキム・セジュン氏は、「日本に来たきっかけは、震災のドキュメンタリーを撮るためではなく、早く韓国のクリスチャン関係の仕事から逃がれたいというまるでヨナのような気持ちからでした。ただ映像の勉強をもっとしたいという気持ちで来ました」と述べた。しかし日本に来た直後に震災が生じ、震災のドキュメンタリーを制作するのが使命であると感じるようになったという。セジュン氏は、「私の心、自分のそのままのことを皆さんと分かち合って、この作品で一緒に泣いて、笑って一緒に祈りたいと思います。自分の弱さをそのまま伝えられたらと思います」と述べた。
上映会では編集をしていない被災地のそのままの映像が披露された。宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市、山田町における震災後の力強い福音伝道の様子、被災地で福音を伝える牧師の思いや、福島県いわき市のグローバルミッションセンターに自殺願望のある少年が訪れ救われた話、その他実際に被災地の人々がイエスを信じるに至った様子などが映像を通して伝えられた。セジュン氏は、「そのまま、私が見た風景と、インタビューした先生たちの格好をつけていないそのままの感情や気持ちが伝えられたらと強く思っています。本当にこの震災後の一年で色々な牧師先生と出会いましたが、その中で一番申し訳ないと思っている先生は気仙沼第一聖書バプテスト教会の嶺岸先生です。仙台までは、新幹線が通っていて交通の便が良いのですが、気仙沼まではなかなか行けなく申し訳ないと思っています。未だに先生は仮設住宅に住んでいらっしゃいますが、ビジョンを聞くとすごく感動します。ビジョンをそのまま受け取って、神様がそのメッセージを伝えて行って下さっていると強く感じました」と述べた。
上映会後、被災地を覚えて祈祷会が行われた。セジュン氏は被災地での撮影やインタビューを通して「自分が何をしようとしなくても、神様がしようとしている御業は本当に従順する人を通して、ただ満ちあふれて行くと感じました。性格の問題があったペテロも、使徒行伝2章で聖霊が下ったら、その場ですぐメッセージを行い、3000人が救われました。聖霊が下ることで、メッセージ一本で3000人がイエス様を信じるという奇跡が起こりました。聖霊に満たされることで、神様の御業が私たちの人生を通して満ちあふれますように」と述べ、ひとりひとりが自分の心を神様に委ね、聖霊に満たされるため、また被災地の復興と同時に教会が立てられ、主によって強められていくため、被災地の人々が希望を持って生きていくことができるように、心を合わせて祈る時間がもたれた。
キム・セジュン氏のこれまでの作品はシン・コーポレイションホームページから閲覧できる。
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