WEAは世界129カ国の加盟各国それぞれの限られた福音同盟の会員らによって構成されて成り立っている。さらに、教会とは異なり、伝道した人がすぐに福音同盟に加盟するというわけではない。各国の福音同盟には、立案、成熟したビジョン、霊性の成長促進、福音同盟を形づけるための従来の枠を超えた試みがなされていく必要があるという。
それぞれの加盟各国で刻々と変わる政治政策、政変などで急激に生じるようになる恐れのあるキリスト教に対する迫害、新法案の策定など、それぞれの国の諸教会の宗教活動の自由を脅かす動きに迅速に対応できる必要がある。また各国の福音主義指導者はそれぞれの国で生じる出来事を通して、神が人々を用いて何を成されようとされているのかのビジョンを受け取ることができるように訓練されている必要があるという。
各国の福音同盟のビジョンや使命を全うするに相応しい核心的な会員を養成していくことが重要な課題となっている。このような訓練なしに各国福音同盟の会員が存在すれば、活動が間違った方向に動いてしまう恐れがあるという。一方で福音同盟の軸を成す会員数が減少すると、福音同盟を支援する外部団体を増やすことに集中しようとする誘惑も生じるようになるという。
WEAでは各国、地域の福音同盟会員が中心軸となる会員であり、その周辺に支援会員としてグローバル提携団体、諸教会、諸教派によるネットワークなどが存在し、活動している。WEAでは今後福音同盟を活性化させていくためにも、最優先に訓練されるべき会員が各国の福音同盟の会員であるとしている。
使徒のはたらき2章47節で「主も毎日救われる人々を仲間に加えてくださった」とあるように、福音同盟に新会員がますます増えて行くことが期待されている。WEAは霊的な組織として、神の召しによる働きが常に生じているという。そのため戦略に焦点を当てて活動するとき、祈りは常に「主よ、あなたはどのような人をこの同盟に加えたいと思っておられますか?主よ、私たちにすでに働きのうちにある人々の中で、私たちのビジョンを共有できる人を送ってください」と祈る必要があるという。福音同盟の活動自体が霊的な活動であるがゆえに、聖霊によってその活動が導かれなければならず、神によって力づけられ、そのひとり子であるイエス・キリストに栄光をもたらすものとなっていかなければならないという。
WEAは2月6日から福音同盟の指導者として必要不可欠な要素、福音同盟の活動の基盤を作り上げるために必要な要素について、また福音同盟の活動活性化、理事の役割、会員の動機付けのためにどのようなビジョンを投げかけるべきかを学ぶ「福音同盟指導者エッセンシャル」コース、および、キリスト者の一致に関する神学的見解、どのように力強く天の御国がこの地に訪れるために影響を与えて行くことができるかについて学ぶ「強い提携関係の構築」コースを開講している。なお、WEA指導者養成オンラインコースは現在米カリフォルニア州を拠点に運営されている聖書主義の高度教育機関であるオリベット大学によって運営されている。
さらに3月16日からは「効果的な公共活動への関わり方」に関するコースも開講される予定である。このコースではこれまで世界各国の著名な福音主義指導者がどのように公共活動に関わってきたのかについて学ぶことができるという。詳しくはWEAホームページ(英語)まで。