世界福音同盟(WEA)は、エジプトのキリスト教指導者らの要請に応じて、2月7日-8日にかけて米首都ワシントンD.C.でエジプトサミットを開催する予定である。30日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
WEAは世界129カ国の教会ネットワークと100団体以上の国際提携団体をその傘下に有する世界6億人の福音主義キリスト教徒を代表する組織となっている。同サミットでは、「アラブの春」の波がエジプトを襲った後の影響や、ムバラク政権追放後の政治的シフトについて、エジプトに住むキリスト者が感じている懸念に関して議論がなされる予定である。
エジプト議会でイスラム教の政党が圧倒的過半数議席を獲得したことについて、エジプトのキリスト者らは懸念を高めている。ムバラク政権追放後、エジプトコプト教徒に対する暴力行為が高まるようになった。エジプト国内の政情不安定な状況が、現地キリスト者たちの大きな懸念事項となっている。
WEAはこれまでエジプトの情勢を注意深く監視してきており、これまでも同国の主要国家指導者らと対話を行い、グローバル協会がどのようにダイナミックな激変を迎えるエジプトの情勢に対応していくべきかが検討されてきた。
エジプトのキリスト教指導者らはサミットにおいて、現状のエジプト情勢下のキリスト教徒の状態について報告する予定であるという。さらにWEAおよび米国福音主義諸教会はどのようにしてエジプトの重要な変遷の時期に教会として対応していくべきかについて慎重な討議がなされる予定である。
WEAは世界キリスト教共同体に対し、エジプトのキリスト教徒のために「エジプト国内で平和的な変遷が遂げられ、すべての政党が平等に扱われ、自由と正義がエジプトの国家の上に貫かれるように」祈るように呼びかけている。WEA代表のジェフ・タニクリフ博士は「WEAは世界福音主義キリスト教共同体に対し、エジプトの兄弟姉妹がエジプト史上危機的な状況に差し迫っていることを覚え、共に祈りにおいてひとつになっていただくよう呼びかけています」と述べている。
エジプト国内のコプト教徒の割合は人口の9パーセント程でしかなく、人口の大部分は伝統あるスンニ派のイスラム教徒となっている。エジプトでの反体制派による騒乱を受け、同国少数派のコプト教徒は迫害に直面している。昨年5月8日には、エジプト国内でキリスト者が所有するビルの隣に民衆が集い、放火する事件が生じた。同件においてはイスラム教徒とキリスト教徒が衝突し、12人が死亡、200人以上が負傷した。軍部による民衆の騒動に対する武力的な弾圧も問題となってきた。
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