【CJC=東京】ユダヤ人抑圧を監視する相互扶助団体『国際ブネイブリス』が1月27日、「ドイツ・メディア賞」委員会に、ベツレヘムの福音ルーテル派ミトリ・ラヘブ牧師への授賞を再考するよう要請した。ENI通信が報じた。
ラヘブ氏は2月24日、他の3人の候補と共にバーデンバーデンで受賞の予定。
同氏は、学校、健康センター、集会場所などをベツレヘムに設置したことが、「出会い、交流、対話」の場を作り出した、と評価されたもので、委員会は「イスラエル市民とパレスチナ市民との間の壁近くに、福音派の牧師が、多くの脅迫や反発を受けながらもキリスト者、イスラム教徒、ユダヤ教徒の相互理解のために立ち上がった。ラヘブ博士の働きは、暴力や先鋭化に取って代るものだ」と声明で述べている。
この選考に対し、国際ブネイブリスが、「ラヘブ博士は、前向きな活動にも関わらず、極端に攻撃的な声明の数々で知られており、有名なドイツの名誉に関わる栄誉を受けるには適していない」という書簡を発表した。「専門家は、ラヘブ博士の見解の中に、キリスト者が神の計画の中でユダヤ人に取って代わり、神のユダヤ人への契約を受け継いだという、ほとんど顧みられなくなった置換神学の影響を指摘している」と言う。
賞委員会は、国際ブネイブリスの書簡についてコメントしていない。同賞はこれまでダライ・ラマ、ネルソン・マンデラ、ヒラリー・クリントン、ボノらが受賞している。
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