日本クリスチャンキャンプ協議会(CCIJ)が主催する「1日キャンプセミナー」が26日(土)日本福音ルーテル東京教会(新宿区大久保)で開かれ、講師として招かれた聖ヶ丘バイブルキャンプ委員長の佐藤浩昭師(さとうひろあき:巻キリスト教会牧師)が、「信仰継承におけるキャンプの役割」というテーマで、牧師という立場から「キャンプに参加する、キャンプを利用することを通して、教会が祝福を受ける」と伝えた。また、セミナーではゲーム、ワークショップや野外活動などの分科会や、「キャンプ場をうまく利用しよう!〜そこが知りたいキャンプ場〜」と題して教会とキャンプ場が共に携わる総合的なキャンプ利用に対する呼びかけを行った。
CCIJは、教会にキャンプを効果的に用いてもらい、聖書に対するより深い理解と、発展的な学びのための啓蒙(けいもう)活動を行おうと日本各地のキャンプ場がネットワークを結んで結成された団体。
1964年の第1回キャンプセミナーから数えて30回目となる今回のセミナーでは、キャンプ場のスタッフや教会でキャンプに関わりを持つ者ら20名強が集まった。
CCIJ会長の佐藤靖氏(シオン錦秋湖)は、「20年30年前に比べて教会が子ども伝道などのためになど、独自にプログラムを組んで、キャンプを行うようになってきました。キャンプ場は、これまで提供してきたものとはまた違う何かを考えなければならないと感じます」とキャンプ場と教会との関わりに対する新しい展開を見据えて語った。
「キャンプ場のスタッフはキャンプのプロ、各キャンプ場にはそれぞれが持つ特徴があり、それぞれの地で得られる最も効果的なプログラムに対するノウハウがあります」「来て下さった方々が神さまの働きを受けて、恵みのある良い顔で帰っていく、その姿を見るとやって良かったと思います。参加された方が教会に帰り、成長した姿でまた訪れた時には、喜びがひしひしと感じられますね」と佐藤氏は語った。
数え切れないほどの人々を迎え、キャンプを見守り支え続けてきたスタッフが持つ「経験」と、訪れた者がみな恵みを持ち帰って欲しいという「願い」が、教会に最も効果的な祝福を受ける機会を提供する。
佐藤氏は「ただキャンプを成功させるためにキャンプを行うのではなく、教会が祝福をうけるためにキャンプがあると考えています」と、どこまでも仕える姿勢で語った。
CCIJホームページ http://www.ccijapan.org/