東京都中野区の、なかのZERO大ホールで21日、「いやしの集会2011 神様の日本への愛~震災復興に向けて~」が開催された。
集会は実行委員長の奥山実氏の挨拶で始まり、続いて来賓代表として出席した衆議院議員で、岐阜県本巣市の単立イエス・キリスト本巣教会の牧師を父親に持つ柴橋正直氏が、約7年前に純福音教会のオサンリ断食祈祷院で祈りをささげたという証しを交えて挨拶した。
その後、救援・支援状況の報告の時間が持たれ、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団理事長の細井眞氏と日本キリスト教協議会(NCC)議長の輿石勇氏、日本福音同盟(JEA)総主事の品川謙一氏がそれぞれ報告した。
品川氏は、被災地復興のためのこれからの活動について、「仮説住宅などの被災地支援」と「教会の建物修理および再建のための支援」「各地域教会ネットワーク支援」を計画していると語った。
被災地からの復興現状報告は、宮城聖書教会牧師の田中時雄氏と福島第一聖書バプテスト教会牧師の佐藤彰氏が行った。
メッセージの時間には、ヨイド純福音教会堂会長牧師のイ・ヨンフン氏が参加者たちの拍手を浴びながら登壇。ヘブライ人への手紙9章22節を本文に「十字架の力」を強調した。
同氏は、キリストの十字架は信仰の核心で、今日の問題は「十字架の力を忘れてしまったこと」としながら、「キリスト教は知識的なものではない。信じる体験をしなければならない。日本の教会が力を得ようとするならば、十字架を体験しなければならない」と語った。
さらに、「全ての人は罪の中で死んだ。多くの宗教指導者たちが罪の問題を解決しようとしたが、彼らも罪の中で死んだ。罪の問題を解決した人は一人もいない。しかし、我々の罪を贖うためにキリストをこの地に遣わされた神は、十字架で過去と現在と未来の全ての罪を赦された」と語った同氏は、「十字架は救いの力を下さる。瞑想や哲学、行為ではなく、信仰によって救いをいただく。キリストの十字架には癒やしの力がある。御言葉を信じ、十字架を信じれば癒やしを受ける。だから十字架の信仰を回復しなければならない」と力を込めた。
最後に同氏は、「十字架にはサタンに打ち勝つ力がある。霊的な戦争で勝利できるように常に熾烈に戦わなければならない。神は十字架と御言葉とキリストの御名を武器として下さった。神の働きは疑わず信じる人を通して起こる」と語った。
メッセージの後には、同氏が祈祷会を導き、実行委員長の奥山氏の報告があって集会は幕を閉じた。