同志社大(京都市上京区、大谷實総長)は26日、相互協力のもとにキリスト教主義に基づく教育の刷新と充実を図ることを目的として、キリスト教系高等学校5校と教育連携協定を結ぶことを正式に発表した。
高大連携事業として具体的には、来年度(一部11年度)からの推薦入学制度の設置、5校を拠点とした地方入試、各地域の市民を対象とした公開講座などを行う。少子化で大学、高校間の競争が激しくなる中、偏差値偏重教育に対して反省する立場に立ちながら、キリスト教主義を掲げる高校との連携を図る狙い。
今回協定を結ぶ高校は、新島学園高等学校(群馬県安中市)、北陸学院高等学校(金沢市)、名古屋高等学校(名古屋市)、近江兄弟社高等学校(滋賀県近江八幡市)、九州学院高等学校(熊本市)。今後、首都圏や中国・四国地方などのキリスト教系高校との連携も目指していく方向だという。
同志社大の前身、同志社英学校の創立者である新島襄は安中市出身。今回協定を結ぶ高校の一つである新島学園は、その創立者である湯浅正次が新島の理念に共感し、その理念を元に設立した学校。これまでも同大との交流が盛んに行われてきた。