無神論者らによるヒューマニストの団体「バックヤード・スケプティクス」に属する数十人の人々が17日、米カリフォルニア州のハンチントン・ビーチ・ピアにあるベースで聖書に反対する運動を行った。
特に無神論者らは「もし、右の目が、あなたをつまずかせるなら、えぐり出して、捨ててしまいなさい。からだの一部を失っても、からだ全体ゲヘナに投げ込まれるよりは、よいからです(マタイ5章29節)」および「あなたがたのうちに病気の人がいますか。その人は教会の長老たちを招き、主の御名によって、オリーブ油を塗って祈ってもらいなさい(ヤコブ5章14~15節)」という聖句に強く反対している。
同団体を率いるブルース・グリーゾン氏は、CPの取材に対し、「この活動を行うことで世界をより良くして生きたいと思っています。論理的根拠を考えたり、科学を追求したり、知的批判思考を行うことが、祈りや信じることよりももっと良いものを生み出すと感じているからです」と述べている。
この活動を行うことで、米国人の感情を害そうとしているわけではないという。当初は聖書そのものを破るのではなく、聖書の聖句が書かれた箇所をコピーしたものを破るだけであると主張していた。しかし17日の運動の終わりにかけては、感情的になった無神論者らが実際に聖書から数ページを引きちぎり、それを破く姿が見られた。
「バックヤード・スケプティクス」は米カリフォルニア州オレンジ郡で最近目に見える形で勢力を増し、無神論に関する強い声を発するようになっている。広告掲示板を用いた無神論の宣伝や定期的な無神論運動を年中行うようになってきている。
17日の無神論者らの運動には最終的に100人ほどの人々が参加した。一方でクリスチャンの一部も彼らの運動に関与し、論戦しようとする姿も見られた。無神論者の運動を実際に観ていたクリスチャンは、「彼らはキリスト教の価値観や聖書が実際に示そうとしている教えを誤って認識しています」と述べている。