昭和初期、神社参拝拒否事件で迫害を受けた「美濃ミッション」(三重県四日市市)代表の石黒イサク牧師(美濃ミッション大垣聖書教会、高田聖書教会)が10月25〜26日、教育基本法改定、憲法改定が間近に迫っていることを受けて、どう純粋な信仰を守るかなどについて講演する。沖縄・浦添牧師会主催。
美濃ミッションの神社参拝拒否事件は、1933年、日曜学校に通う小学6年生の児童が学校の修学旅行中に旅先で伊勢神宮参拝を断ったことがきっかけとなり、国ぐるみの同ミッション排撃運動に発展した事件。政府は同ミッションが3年前に申請した同ミッション設立願書を却下した上、ミッション運営の幼稚園児の親に退園を命じたため幼稚園は閉鎖。ミッション関係3児童は登校停止処分を受けた。
講演は「日本のクリスチャンの過去・現在・未来」がテーマ。戦前中の天皇制軍国主義社会とキリスト教会との間で実際に起こった事件、戦後から現在までの天皇制と靖国問題をめぐる社会とキリスト教会の関係、中東問題やユダヤ人伝道など国際問題にも触れる。
25日は午後2〜5時。沖縄リバイバルチャーチ(浦添市字沢岻)が会場で受講料1500円。26日は午後3−5時、中央バプテスト教会(浦添市港川)で入場無料。詳細は浦添牧師会(電話:098・879・1740)まで。