強い台風13号は17時現在、日本海を北北東に進んでいる。これまでのところ台風による死者は9人、行方不明者は1人、けが人は九州・四国を中心に約260人に上った。また、約4万4000世帯に避難勧告が出たほか、2万3000人余りが自主非難した。
佐賀県嬉野市内にある日本バプテスト連盟嬉野キリスト教会(藤野慶一郎牧師)では、突風で舞い上がった隣家のプレハブが礼拝堂に押し付けられ、回廊のひさしのかわらが多数破損、礼拝堂の窓ガラス一枚が割れる被害があったが、幸い大惨事には至らなかった。
また、今回の台風に伴う突風で3人が死亡、100人以上が負傷した宮崎県延岡市や日向市内の複数の教会関係者によると、同地域の教会で今回の台風による被害は特になかったという。「地域の教会で被害がでなくてよかった」(日向キリスト教会関係者)と胸をなでおろしていた。
台風は、このあとも引き続き日本海を北東に進む見込みで、19日にかけて東北と北海道の太平洋側では、局地的に1時間に30ミリから50ミリの激しい雨が降る恐れがあり、気象庁は警戒を呼びかけている。19日昼までに降る雨の量は、北海道の太平洋側で150ミリ、東北地方の太平洋側で60ミリから80ミリと予想されている。