読売新聞は2日、8月6、7日に行った「宗教」に関する全国世論調査の結果を発表した。同紙によると、何か宗教を信じているかの問いには、信じていないが75%と、信じている23%を大きく上回った一方、神や仏にすがりたいと思ったことがあるとの問いには54%があると答え、ないと答えた44%を上回っている。宗教を信じていないと答えた人でも、47%があると答えている。
また、75%が宗教を信じないと答えているにもかかわらず、ふだん神社や寺、教会などに行くと答えた人は81%と日本人の宗教観を見ることができる。
幸せな生活を送るうえで宗教を大切に思うかの問いには、大切に思う35%に対し、思わないが60%と、思わないが大きく上回る。宗教団体の悪いイメージについては、どういう活動をしているのかわからない(48%)、人の不安をあおるなど強引な布教をする(45%)、高額のお布施や寄付を集めている(45%)の順につづき、尊敬できる宗教が少ないも23%あった。
同調査は同紙が79年より行っており、今回が9回目。個別面接方式で行われ、有効回収数は1798人だった。79年の調査では、34%が宗教を信じていると答えていた。