数千人が90時間連続で聖書の朗読をする聖書朗読リレーが29日夜から、米首都ワシントンの国会議事堂で始まった。
今回で18回目を迎えるこの聖書朗読リレーは1990年から毎年行われている。朗読の間には聖書以外の言葉を一切話さず、創世記からヨハネの黙示録までひたすら聖書の朗読に集中する。
米国では5月第一木曜日を「国家祈祷日」としており、56回を迎える今年は5月3日がそれあたる。29日に始まった聖書朗読リレーは3日の国家祈祷日まで行われる。
「人々の教会(The People's Church)」の牧師で国際聖書朗読協会(International Bible Reading Association)のマイケル・ホール師は、朗読リレーについて「米国を神の聖なる言葉である聖書に立ち返らせるために、神がこの働きを用いてくださると信じている」「すべての参加者が、初めから終わりまで何にも言わずに聖書を読み、ただ神の言葉である聖書に栄光をささげるという、ただ一つの理由のためにここに集まるのだ」と語った。
米国では最近、スティーブン・プロザロ氏が著書『Religious Literacy』で、米国が最も宗教に対して無知な国の一つであることを述べ、大部分の米国人が宗教に対して十分な知識を持っていないことを指摘している。3月に発行された同著によれば、現在の米国成人のうち約半数が四福音書の名称(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの福音書)を知らず、過半数の米国人が聖書の最初の書(創世記)が何かを知らないという。
朗読リレーでは、聖書の最後の書「ヨハネの黙示録」を読み終えると、国会議事堂で国家祈祷日を記念する式典が始まり、全米各地でキリスト者が祈りをささげる。(ChristianPost.com)