10日、中国衛生省は新型肺炎(SARS)の感染者数が計4884人になったと発浮オた。このうち新たに感染したのは85人で、新規感染者が100人を切ったのは、中国政府が過少報告を認めた4月20日以来初めて。感染者増加の勢いに多少歯止めのかかる形となった。
死者は中国全国で5人増の235人。感染者、死亡者とも最多の北京市は、新たな感染者が9日の48人に続いて10日も54人増にとどまり、感染拡大に鈍化の兆しが伺える。
香港は感染者が7人増の1674人、死者が2人増の212人となり、この1週間、感染者増が1けた台にとどまった。
北京以外では、山西省の感染者が11人増の計410人と、依然2けた台の増加を示し、天津市が8人増、内モンゴル自治区が6人増と、北京周辺地域での感染拡大が続いている。(共同)