オーストラリア・シドニーの複数の教会で「イエスはウサマ(・ビン・ラディン)を愛している」と書かれたメッセージボードを設置し、物議を醸している。
現地紙が伝えたところによると、同国のハワード首相は、全ての人を愛する神の愛を伝えたいという教会の動機に理解を示す一方で、「祈りには優先順位があるのでは」と首をかしげている。首相は、国民の大部分が優先して祈っていることは、国際テロ組織アルカイダの最高指導者、ウサマ・ビン・ラディン容疑者以外であるはず、と指摘した。
シドニー市街地にあるセントラル・バプテスト教会の正門前には、同様のメッセージボードが設置されており、下部に「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」(マタイ5:44)」と付け加えられている。
AP通信は、同国聖公会主教の話として「(ボードは)少々語弊(ごへい)があり、不快感を与えかねない」とのコメントを紹介している。