欧州連合(EU)が胚の破壊と人間のクローンを禁止するという条件で人間の胚性幹細胞(ES細胞)研究の助成を継続することを24日決議した。
ES細胞は受精卵から得られるため、研究に用いることは胎児の生存権を脅かす。適切な増殖に使用すればどんな臓器にも成長させることのできるES細胞は再生医療に欠かせないとして重要な研究対象とされている。
フィンランドの政府高官はES細胞に対するEU基金運用が非常に厳しい倫理規則と手順に従わなければならないと語った。規則には複製のためクローンを作ることと遺伝によって引き継がれる形質に手を加えることを目的とした研究を禁止するという条件がつけられている。
今回の制定により年間650億ドルの研究助成基金の中から割り当てられる。EUは過去7年間人間のES細胞研究の9つのプロジェクトに対する予算を明らかにしていない。
日本では生まれようとする命が消されないように運動する働きとして「小さな命を守る会」がある。