2006年4月に任期を終える救世軍大将ラーソン夫妻が任期最後の海外巡回ツアーを行い、ニュージーランド、フィジーを訪れた。今回、ニュージーランド、フィジーを最後の巡回ツアー訪問地として訪れたのには、理由があるという。ラーソン将軍は、「ニュージーランド、フィジー、トンガ領域における大きな暖かさに包まれたこれまでの月日を思い返してみてください」と述べた。10年前に、ラーソン夫妻はニュージーランド、フィジー、トンガ領域司令官であった。
救世軍の報告書によると、ラーソン将軍は、「まるで故郷に帰ってきたようだ」と述べたという。
今回の巡回で任期満了を迎える将軍は現地領域救世軍らに救世軍としての活動を通して宗教、社会的側面に大いに貢献していることを賞賛した。ラーソン将軍は救世軍の活動は一個人を完全に救いの道へともたらす大きなビジョンの反映であると述べた。
福音派キリスト教活動組織である救世軍は、111カ国で社会奉仕活動を行っており、国連に次いで世界第二位の社会奉仕提供団体である。救世軍には1万7千人以上の現役兵士と8,700人の引退兵士、10万人近くのその他の雇用者、450万人ものボランティアが存在している。2002年から将軍職に在任しているラーソン将軍は今年4月に引退する。
14日火曜日、ニュージーランド地域巡回最終日に、ラーソン将軍はオークランドにおけるカフェ形式の夕食をニュージーランドの400名ほどの救世軍兵士らと共に楽しんだ。
地元テレビ局パーソナリティーでクリスチャンコミュニケーターのロブ・ハーレー氏に救世軍の強みと弱みについて尋ねられたとき、ラーソン将軍は救世軍の強みはその熱意にあるとし、「救世軍には足手まといな人間は誰もいません。我々は信仰に基づいて結託した人間の集まりなのですから」と述べた。
また救世軍の弱みについてラーソン将軍は、「救世軍の潜在的な弱みは奉仕活動の退屈さにあるかもしれません。私たちは世界の人々を救うという情熱を保持していく必要があります」と述べた。ラーソン将軍は現役兵士らに信仰深く、いつも勢いがあるように強く言い聞かせた。
ラーソン将軍夫妻らはまた救世軍に対する期待と懸念に加えて、退任後の人生計画についても尋ねられた。
このことについてラーソン夫人は「人生の全ての局面において神に感謝することがあります。そして私は神の召命に"yes" と答えることができて大変嬉しく思っています」と答えた。ラーソン夫妻は退任後の人生は新たなステージが広がる確信をもっており、退任はただ単に「別の任務に変わっただけである」と見ているという。
2006年4月1日、ラーソン将軍の68歳の誕生日に将軍職から退くラーソン将軍に代わって、米国及びアイルランド司令官のショウ・クリフトン司令官が第18代救世軍将軍になる予定であるという。クリフトン氏は次期将軍任命のために開催された最高会議の9日目、2006年1月28日に将軍職に任命された。