福音主義者らはリー・ストロベル氏が「多くの本により作り上げられたもの」であると正体を暴いているダン・ブラウン氏による「ザ・ダヴィンチ・コード」が全米に映画化して公開されることを受けて積極的な姿勢を見せている。
ダ・ヴィンチ・コードの映画化はカトリックやプロテスタント信徒らから批判を受けている一方、多くのキリスト教徒らは人々にこの映画を見に行くように勧めているという。
国際的に著名な講演者であり、著者であるジョシュ・マクダウェル氏は、「ダ・ヴィンチ・コード−答えの追求」という著書を出版した。
マクダウェル氏の著書を支持するキャンパス・クルセード・フォー・クライストによって出された声明文では、「2006年度は我々がキリストとその御言葉の神性について疑問を投げかける映画によってその疑問に答えるための予期しない機会を与えてくださいました。もし私たちが積極的な心構えでこの問題に取り組むのならば、私たちはこの神性に対して疑問を投げかける映画を真の救世主キリストが存在すると言う説得力ある対話によって、人々に本当の神の世界を知らしめる絶好の機会として用いることができます」と書かれている。
同様にベストセラー作家ジェームズ・L・ガーロー博士は5月19日公開予定の「ダ・ヴィンチ・コード」の映画について、福音を広める絶好の機会であると述べている。
ガーロー博士の著書で4月初旬に出版予定の「ザ・ダヴィンチ・コードブレイカー」は、読者がダヴィンチ・コードにおける架空の事実と事実を切り離す作業を大いに助ける役割を発揮するという。ブラウン氏の「ザ・ダヴィンチ・コード」で述べられている内容の虚偽をメディアに惑わされず判別するには、用語集が必要不可欠である。
ガーロー氏の新しく出版する200ページに及ぶ著書では、用語集、文書、でっち上げられたもの、「歴史的にも神学的にも正しい」説明をした人々など今年5月に公開される映画を見る前に、人々が事前に知っておかなければならない内容を豊富に盛り込んでいるという。
ガーロー博士は、今度の映画公開に抗議したり、懸念の意を示すのではなく、他の多くの福音主義者と同様に多くの事実に対する予備知識を備えた上で、キリスト教徒らがクリスチャンおよびノンクリスチャンの友人と共にこの映画を積極的に見に行くように勧めている。
ニューヨークタイムズベストセラー作家で福音主義者のリー・ストロベル氏はダヴィンチ・コードをキリスト教共同体への深刻な挑戦以上のものであり、これはわれらキリスト共同体を広める思いがけないチャンスであるとし、「教会や個々のキリスト教徒が今度の映画でメディアで騒がれることによって、友人、同僚、近隣の人々にイエスの本当の話について語るチャンスが与えられます。これは皮肉ですね。キリスト共同体に対する不信を広めようとしたことが、結論として多くの霊的な真理を求める人々をキリストの真正に気づかせる道へと至らせるのですから」と述べた。
以前は無神論者であったストロベル氏とウィロークリークの福音主義指導者ゲアリー・プール氏は、ダ・ヴィンチ・コードについての小グループによるディスカッションを収録したDVDを作成しているという。
「ダ・ヴィンチ・コード」の映画公開まであと2ヶ月となり、福音主義者らは信者らに「この映画を友達と共に見に行きなさい」と強く呼びかけているという。
「ダ・ヴィンチ・コード」は2006年5月19日全米、22日日本全国で公開予定である。詳細はこちら(英語サイト)