【上海】(AP通信)- ある米国に拠点を置く組織による報告によると、1日水曜日にプロテスタント系地下教会によって運営されてきた聖書学校が中国警察によって襲撃され、36名が拘束された。中国では中国共産党の承認なしにキリスト教の礼拝を行う教会を激しく弾圧している。この聖書学校を50名程の政府関係者が取り囲み、中にいる生徒、教師、地下教会指導者らが警察車に乗せられた。
この学校の所有者、Chu Huaiting氏は後に自宅で警官によって逮捕されたという。Chu氏は中国家庭教会同盟の副会長で、この同盟には中国政府に認められていない宗教書物を用いて集会を催す30万人もの礼拝者が含まれているという。
この聖書学校では各自が互いに助け合うために縫い物も教えており、生徒らの手によって完成した毛布とキリスト教書物がことごとく中国警官によって没収されたという。
中国援助教会によると、ほとんどの中国教会同盟指導者らはここ数ヶ月に尋問を受けたり拘束されたりする経験をしているという。
中国は1949年の共産党革命以来、3つの愛国的なキリスト教グループしか公式に認めていないという。共産党政権は認可された教会の財政、指導者、教義上の問題を最終決定する権限があり、宗教教育、とりわけ若者に対する宗教教育を厳しく取り締まっている。
数百万人ものプロテスタント信者が警察による拘束を避けるため、家族教会において私的な集まりを行い、政府非公認礼拝を捧げている。このような人々は以前は大目に見られており、彼らのうちの一部は神学校を開き、家庭教会内で印刷物を配布していたという。
また中国ではキリスト教のいわゆる異端と呼ばれる宗派と内紛も発生しており、このことでしばしば暴力が生じるという。
27日月曜日には中国の"Three Ranks of Servants church"がその対立宗派"Eastern Lighting"の教会員20名を殺害したことで裁判にかけられたという(AP通信)。