キリスト教迫害監視団体が1日水曜日にキリスト教迫害状況調査結果によるキリスト教迫害国家トップ50を発表した。
2006年度国際キリスト教宣教団体オープンドアは北朝鮮を4年連続で世界最大のキリスト教迫害国であると発表した。これはその他人権団体にとっても驚くべきことではない。またオープンドアはその他にもサウジアラビア、イランを迫害国トップ3に加えた。
1.北朝鮮
米国オープンドア会長カール・モエラー博士によると、
「北朝鮮は世界で最も抑圧的な国家です。しばしば私たちの兄弟姉妹が北朝鮮で残虐行為を受けていると言う報告を聞いてとても心が痛みます。」と述べた。
オープンドアスタッフは2005年度この共産政権において数百人ものキリスト教徒が迫害、投獄され殺害されたと推定している。
この自由のない国は2004年度北朝鮮人権法案の主要事項を行動に移すように北朝鮮政府に要請した米国指導者や人権活動家らによって深い懸念が抱かれている。
国際政治政策提唱団体フリーダムハウスによってこれより前に発表された人権報告書「フリーダム・イン・ザ・ワールド2006」によると、北朝鮮は政治参加権、国民自由権において最悪の国家であるという。
2.サウジ・アラビア
北朝鮮に続き迫害の深刻な国は、サウジアラビアである。この国には宗教の自由が存在していない。
最新の国際宗教解放報告書によると、昨年サウジアラビアにおいて宗教解放の動きは全く見られなかったという。サウジアラビアはオープンドアの「とりわけ懸念が抱かれる国(CPC)」8カ国のうちの一つに指定されている。
2005年に70名以上のキリスト教徒が民家で礼拝中に逮捕された。オープンドアによるとサウジアラビアでは現在この10年間で最大のキリスト教弾圧が行われているという。逮捕されたキリスト教徒らの大部分は最終的には釈放された。
3.イラン
イランにおけるキリスト教徒の状況はマフムード・アフマディーネジャード大統領が選出されて以来悪化し続けており、監視団体によって以前は迫害度世界5位であったが3位に引き上げられた。イランは2005年に迫害の新たな波にさらされることになった。
ニューヨークに拠点を置く人権ウォッチはイスラム教国家における基本的人権の著しい廃退を報告した。キリスト教徒にとってはとりわけイスラム教からキリスト教に改宗したキリスト者らにとっては彼らの信仰のために迫害に遭い、最悪の場合殺される恐れがさらに増している。
その他
他にもオープンドアはイエメンを前回の11位から8位に引き上げ、アフガニスタンが11位に位置づけられた。
ウズベキスタン、インド、バングラデシュでの迫害の深刻化、ヴェトナム、ラオス、アフガニスタン、スーダン、北ナイジェリア、コロンビア、メキシコ南部での迫害状況緩和を発表した。
2006年度オープンドア世界迫害状況トップ50カ国は以下の通りである:
1.北朝鮮
2.サウジアラビア
3.イラン
4.ソマリア
5.モルジブ
6.ブータン
7.ヴェトナム
8.イエメン
9.ラオス
10.中国
11.アフガニスタン
12.ウズベキスタン
13.トルクメニスタン
14.エリトリア
15.コモロ
16.パキスタン
17.エジプト
18.ミャンマー
19.アゼルバイジャン
20.モロッコ
21.ブルネイ
22.リビア
23.イラク
24.キューバ
25.ジブチ
26.インド
27.スーダン
28.ナイジェリア
29.タジキスタン
30.スリランカ
31.ロシア
32.チュニジア
33.カタール
34.ネパール
35.インドネシア
36.トルコ
37.アルジェリア
38.エチオピア
39.バングラデシュ
40.モーリタニア
41.クウェート
42.アラブ首長国連邦
43.ベラルーシ
44.コロンビア
45.オマーン
46.ヨルダン
47.シリア
48.メキシコ南部
49.フィリピン南部
50.ケニア北東部
さらなる情報は www.opendoorsusa.org まで(英語サイト)。