レスキュー隊は月曜日からフィリピン東部の土砂崩れで泥に埋もれた小学校から「生存者の兆し」を捜索しているが、これまでのところ生存者は一人も見つかっていない。
レスキュー活動に関わっている米国海軍広報官によると、
「我々はまだ一人も生存者を発見していない。我々の軍隊は遺体を何体か発見した。素手で遺体を掘り起こし、遺体収容袋に収納している。」と述べた。これまでに発見された遺体は74体以上に上るという。
AP通信によると、月曜日早くに引っかき音や周期的なリズムを探知する音響探知機が生存者捜索に用いられたという。
また現地では土砂に埋もれた子供と教職員のうち数名は携帯電話でメールメッセージを金曜日に生じた土砂崩れの直後に送信したという情報も流れているという。
先週金曜日に2週間に亘り降り続いた豪雨によって土砂崩れが発生し、フィリピンマニラから約670km南東部に位置する農村Guinsaugonにて数百件もの家屋や学校が土砂に覆われた。
先週土曜日の政府高官による発表によると、およそ1800名が死亡し、生存者が発見される確率は非常に小さいという(ロイター通信)。
フィリピン土砂崩れ災害に関して、世界最大級のキリスト教救済開発組織ワールドビジョン(WV)は日曜日に今回の災害に対する緊急支援として600名以上の人々に支援物資を供給した。WV児童健康管理スタッフも日曜日に支援を行うために現地に到着した。
これまでにWVオーストラリアは5万USドルを災害地域に寄付し、WVの地域パートナーNGOは2万9千USドルを寄付したという。WVによって先週土曜日に発表された災害被害規模調査報告によると今後さらなる資金援助が必要になる見込みであるという。
WVフィリピン災害対策調整者Boy Bersales氏によると、「全農村は土砂の3メートル下に沈んでいる。状況は物質的にも精神的にも壊滅的だ。」という。
WV救済活動チームはフィリピン政府に米、豆類、干物、飲料水、麺類、蚊帳、毛布、敷布団を支援するように求めている。この救済活動は2-3週間は継続して行われる予定であるという。