キリスト教宣教団体が先週金曜日朝フィリピンにて発生した壊滅的な土砂崩れのための緊急支援と祈りを捧げている。
土砂によってフィリピンレイテ島南部の村落は完全に埋もれたため、土砂と雨天の中生存者を救出する活動が続いているが、生存者を発見する可能性は極めて薄くなっている。
国立災害調整委員会によると、これまで72名の遺体が土砂崩れでできた泥の中から引き上げられ、行方不明となった村人は913名に上るという。
救済活動は250人の児童と教職員が埋もれていると見なされる学校に焦点を当てて継続して行われている。この学校は土砂崩れによって完全に埋もれてしまい、今の所生存者が存在する兆しは全くないという。
キリスト教世界救済委員会(CRWRC)は先週金曜日にこれらの犠牲者救済のための緊急会議を開いた。また米国CRWRCはすでにフィリピン被災地域での緊急援助対策のための費用として初期費用として10、000ドル用意したという。
一方でグローバル宣教会総合委員会総幹事のR.Randy Day牧師は、「私たちの思いと祈りはレイテ島の島民の悲劇と嘆きの思いと共にあります。私たちはとりわけ土砂崩れで埋もれた校内で犠牲となった子供たちのご家族に対して哀悼の意を表します。フィリピンは私たちユナイテッドメソジストグローバルファミリーの一部であり、今回生じた災害の対策のために深い同情と配慮の心をもって取り組みたいと思っています。」と述べた。
ユナイテッドメソジスト救済委員会(UMCR)は災害周辺地域のユナイテッドメソジスト教会と協力して長期復興プログラムと緊急救援対策を提供していく予定であるという。
またカトリック援助団体カリタスネットワーク総幹事のダンカン・マクラーレン氏はは「フィリピンの地方地域を襲った災害を監視すること」に関して、
「私たちの祈りは悲劇の規模が拡大しているフィリピンレイテ島の人々と共にあります。私たちはこの悲劇に対応するため、とりわけ犠牲者を救済するためにできるだけはやく私たちのできる支援を行いたいと思っておりますので、私たちにできる支援法をお知らせ願います。」とプレス声明を発表した。
カリタス-フィリピンは現在地元の人々に国際的支援を注ぎ込むこと、救済活動を草の根レベルで行うことに全力を注いでいる。
1991年11月にはおよそ6、000人ほどの人々が熱帯性低気圧で生じたレイテ島における洪水と土砂崩れで死亡した。さらに最近では2004年12月に洪水と土砂崩れで1060名が死亡しているという。