昨年11月にイラクで拉致された4人のキリスト教平和活動家の拉致犯が今月21日、もしイラクと米国の刑務所から全てのイラク人囚人を釈放しない限り、4人の人質を皆殺しにすると述べられた録音テープを公開した。
28日土曜日、アルジャジーラTV番組で2005年11月26日、「義の剣軍団(Swords of Truth Brigades)」と称する集団によって拉致された4人のキリスト教平和活動家(内2名カナダ人、1名米国人、1名英国人)の映像が流れた。AP通信によると、その映像には壁沿いに立たされている男性4人が映っていたという。また他にも4人の人質が椅子に座って何か話をしている様子も映し出されていたが、彼らの肉声は聞こえなかったという。
アルジャジーラはこのテープをどのように入手したかは明らかにしなかったが、拉致犯はテープの中で「これは米国、イラク当局にとってすべてのイラク人囚人を解放するという条件で4人の人質を釈放する最後のチャンスだ。もし解放しないのならば4人には死あるのみである。」と宣告したという。また囚人釈放の期限は設定されていなかったという。
4人の人質は米バージニア州出身トム・フォックス氏(54)、ロンドン出身ノルマン・ケンバー氏(74)、カナダ人ジェームズ・ロンリー氏(41)、ハーミート・シング・スーデン氏(32)。拉致犯は米国政府に向けてイラク人囚人を解放するように今までも二度要求しているが、米国政府は要求に応じるのを拒否しているという。