キリストの福音の中で日韓の青少年たちの交流を深めようと17日、東京キリスト宣教会、日本高校生聖書伝道協会(hi-b.a.)主催「ワーシップ・フェスティバル2006」が東京・千代田区の在日本韓国YMCAで開催された。日韓の青少年や牧師らおよそ100人が参加。日本基督教団総会議長の山北宣久牧師が、青年たちに福音のメッセージを伝えた。
山北師は、ルカ15章の放蕩息子のたとえから、父のもとを離れ、放蕩の限りを尽くすどうしようも無い人間にも注がれた神の大いなる愛を説いた。
父の財産を使い果たし、我に返った放蕩息子は、最後に自分の罪を正直に認め、悔い改めた。そして、もう息子ではなく「雇い人」としてでもいいからと立ち上がり、父のもとに帰っていった。すると父は、息子がまだ家までは遠く離れていたのに、走り寄って彼を抱き、口づけした。
「役立たずな人間はだれもいない。だから、『自分は役立たず』などと思ってはならない。あなたの微笑みや、優しい一言を必要としている人は必ずいる」「神は先に(息子に)近づかれた。あなたが必要とされている」と語り、青年たちを励ました。
最後に山北師は、「(イエス・キリスト)が命を与えてくださった。だからあなたは愛されている。もう一度自分を取り戻すことができる。どうでもいい人間はいない、本当にかけがえの無い一人ひとり。私たちは愛のもとに生きていく、ゆるされて生きていく。ここに希望がある」と語り、21世紀を託された日韓の若者たちに、イエス・キリストの福音による希望を伝えた。