14日から開催されてきたウェスレアン・ホーリネス教団初の全国青年大会は17日、ついに最終日を迎えた。午前9時半から始まった最後の集まりでは、日本福音同盟(JEA)総主事の具志堅聖師(同教団浅草橋教会協力牧師)が講演、「輝きを放つ神の偉大な力」(コリントの信徒への手紙二4:1〜15)と題して聖書のメッセージを若者に語った。
星が輝きを放つ、その背後には必ず「闇」が存在する。聖書の語る「闇」とは、心の「闇」。「自分の生きる目的がわからない」「様々な人間関係の重荷で苦しい」など、絶望や悲しみの中で、人々は多くの心の「闇」を背負っているのかもしれない。
また、価値観が多様化し、他人との緊張関係を避けて、同質な者との馴れ合い関係に傾きやすい現代にあって、若者たちは確固とした価値観を見失いやすくなっているのではないだろうか。
「決して『和気あいあい』だけでは乗り越えられない」「様々なチャレンジを身に受けなければいけない」「その中でどのように生きるか」と青年たちに迫った。
具志堅師は、「しかし、私たちが決して失ってはいけないのは、私たちに与えられる特権」、すべての「闇」を解き放つ、「イエス・キリストがその命をかけて私たちに備えてくださった、『福音の力』」だと語った。
では、その「福音の力」を自分の内から輝かせるためにはどうすればいいか。具志堅師は「聖霊を求めて祈ること」、「天の父が、求める人たちに、どうして聖霊を下さないことがありましょう」(ルカ11:13)と説き、信仰の決意で新たな一歩を踏み出して「キリストは生きておられる」「そのキリストがいつも共におられる」ことを日々感じながら生きるようにと励まし、将来の希望あふれる青年たちをそれぞれの地へ送り出した。
今回の大会には、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地からの参加はもちろん、海外からの参加もあった。
韓国の京畿道(キョンギド) 富川(プチョン)市にある在韓日本人めぐみチャペルから、日本への宣教の思いを持って参加したという姉妹は、「今回、日本全国から来た青年たちと、一緒に祈祷し、賛美できる恵みは、すごい喜び」「(韓国に)帰ってからも、(今回出会った)日本の青年、そして教会のために祈りたい」と語った。
参加した日本の青年たちも「本気でイエス様のことを伝えたい!」「毎日、聖書を読んでいきたい」と、大会期間中に与えられた新たな信仰の決意を、会衆の前で告白した。