東京・新宿のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(峯野龍弘牧師)が主催する若者向けの賛美集会「ユース・カンファレンス2006-BE AMBITIOUS!」が19日、同教会で開催された。全国から集まったおよそ90人の若者が、同世代の語る信仰の証しや聖書のメッセージを聴きながら、賛美の中で一つとなった。インマヌエル高津キリスト教会の藤本満牧師が「BE AMBITIOUS!」(ピリピ2:13)と題して聖書のメッセージを伝えた。
本文には、「神は、みこころのままに」「志を立てさせ」とある。神はどのような『志』を我々に与えるのか。バビロンという帝国につれてこられ、多くの環境の変化、艱難に直面しながらも、ダニエルはことごとく信仰を貫いた。藤本師は、そのダニエルの姿から3つのポイントを挙げて、神がダニエルに与えた『志』を説いた。
まず、ダニエルはバビロンという帝国から見ると非常に少数派の民族に属しながら、?「マイノリティーコンプレックスに陥らなかった」。大多数の中に完全に溶け込み、聖書を捨てて周りと調子を合わせるのでなく、また反対に今まで以上に閉鎖的になり、全く世の中とは触れ合わないのとも違う。ダニエルは、大多数に囲まれても、ただ『神の言葉に忠実』であった。そこに堂々と住み、活躍し、また繁栄した。
藤本師は、「日本社会の中で、私たちクリスチャンは少数派」であるが、しかし「完全に自分の価値観を捨てて、周りに溶け込むのではなく、だからといって自分たちの殻に閉じこもるわけでもない」「むしろダニエルのように、その中に住んでしまって、活躍し、その中で志を与えられる」「神を信じるものとして活躍することが求められている」と説いた。更に藤本師は、「まことの神を信じ、まことの神を仰ぐ人を日本の社会、また周りの友人は必要としている」とクリスチャンに与えられた尊い使命を説き、クリスチャンに少数派のコンプレックスは不要であることを伝えた。
またダニエルは?、「神への大志に生かされた」、つまり「神の御旨を仰ぎ、それを大胆に生きることに喜びを感じていた」。ダニエルは多くの才能を神から与えられてバビロンで活躍するが、彼が生きていたのは、王の前でも、人の前でもない。ただ神の御前であった。藤本師は、「クリスチャンとして生きるときに、神の大志によって私たちは生かされ、本当の喜びで満たされる」と説いた。
そして藤本師は、世にあって神の御前に生きるために、ダニエルには?、「これだけは譲れないというある一線があった」ことに注目した。藤本師は、あらゆる情報があふれ、情報の選択が自分で出来ないような状況にある現代社会の中で、クリスチャンには「世の汚れを排除する、拒む権利」があることを強調した。
最後にダニエル書10章12節を引用しながら藤本師は、「あなたが心を定めて、神の御心は何であるか悟ろうと決めたその初めの日から、あなたの祈りは神に聞かれている」「多くの人にとって今日がその日になりますように」と、未来に無限の可能性を秘めた若者に、神の御言葉に従って生きることの素晴らしさ、そこにあふれる喜びと希望を伝えた。