尼僧からクリスチャンになり、今では日本キリスト伝道会・エバンジェリストとして日本全国だけでなく海外でも講演している藤井圭子氏が16、17日の2日間、第34回オリーブの里聖会(会場:栃木県・日光オリーブの里)で講演した。藤井氏の話を聞こうと、普段は聖会に来ない近隣の村に住むノンクリスチャンが多数参加、約80人が集まった。講演後、その会場で信仰の決心をした参加者もいた。
藤井氏は、小児科医師として勤務する中で「人生の真理」を探求するために出家を決断、尼僧となった。しかし仏教の中で人生の真理を得られないという絶望から還俗し、再び医者に。そんな折、偶然にも自宅の隣に教会が建てられ、そこでイエスキリストとの出会いを果たした。
講演の中で藤井氏は、自分が信仰を持つに至った経緯や、その後母が、続いてキリスト教を頑固に拒絶していた父が神の不思議な導きで救いに預かったこと、息子の死というもっとも苦しいときに主の豊かな慰めに預かったことを語りながら、「確かな希望はイエスキリストにしかない」「主はいつも最善の道しか備えておられない」ことを力強く証しした。
藤井氏自身もがんのために昨年大手術を行い、死の危機を経験した。関係者によると、今回の講演を依頼されたときがその手術のちょうど1週間前だったという。藤井氏は依頼の話を聴くと、間髪いれずにただ「はい」とだけ答えて引き受けたという。同氏の今年の奉仕はこれが初めて。「主がまた私を用いてくださいました」と講演の中でうれしそうに語った。
参加者は、「こういう方がいらっしゃったのか」「感動した」と話し、思いがけない講演の内容に驚きの表情を見せていた。
講演後、初めて聖会に参加したというノンクリスチャンが一人、藤井氏のもとへやってきた。話をきくと、自身ががんで闘病中だということだった。藤井氏との個人的な相談のあと、その場で主を受け入れた。
関係者は、「感動の聖会でした」と開催の喜びを語った。