バチカン(ローマ教皇庁)は26日、05年の教皇就任後にベネディクト16世が自著の印税などで上げた収益が計約500万ユーロ(約5億6000万円)となったと発表した。AFP通信が伝えた。
ローマ教皇による書籍には、教皇から全世界の司教に宛てる形で書かれる『回勅』や、一般謁見講話、演説、説教などを集めて毎年発売される『霊的講話集』などがある。今月23日に発売されたベネディクト16世のインタビューをまとめた書籍『世界の光:ローマ教皇と教会、そして時代のしるし』(原題:Light of the World: The Pope, the Church and the Signs of the Times)も好調な売れ行きをみせているという。
これらの書籍による収益のうち約240万ユーロ(約2億7000万円)は今年設立された教皇の名を冠した財団を通じて、ベネディクト16世自身の神学思想の研究に使われ、残りはチャリティーに充てられる。