日本プロテスタント宣教151年目の復活祭(イースター)を記念する「第48回首都圏イースターのつどい」(同実行委員会主催)が11日、東京のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で開催された。約850人が会場を埋め尽くす中、昨年の日本プロテスタント宣教150周年記念大会で実行委員長を務めた日本基督教団総会議長の山北宣久氏が説教した。「ご自身を現される復活の主」と題し、イエス・キリストの復活は確かな事実であり、それを受け入れる者には永遠の命が与えられることを説いた。
山北氏は、12年連続で年間3万人を超えた日本の自殺者数について「悔い改めと再献身なくしては読めない数字」と述べ、教会により多くの人々を導くようキリスト者に呼び掛けた。また、自殺した芥川龍之介が習作期から「死」をテーマとして扱っていたことに言及。「死を思えばますます死に縛られていく」が、避けようとあがいても「厳然と死はある」と述べ、誰もが死を避けて通れないと説いた。
そのうえで、「(キリスト者は)死を直視して生きることができる」と述べ、永遠の命に対する希望によって「軽やかに生きていくことができる」と語った。また、復活したイエスに最初に出会ったのは、以前7つもの悪霊にとりつかれていた婦人であることを強調し、人々に見捨てられたような境遇にある人こそ復活の主と出会うと説いた。
最後に山北氏は、キリスト教信仰を「インマヌエル・アーメン(神われらと共にいます、本当にそのとおりです、の意)」の一言で言い当てることができると述べ、天の御国に着く最後の時まで復活の主が信じる者を決して見捨てないことを強調した。