「日本ケズィック・コンベンション」(峯野龍弘・中央委員長)が2月20−22日にかけて、箱根など全国10地区で開かれるにあたり諸教会に広く参加を呼びかけている。こうした中、東北初のケズィック開催に向けて、同委員会の代表らによる特別座談会が開かれた。
今回の座談会では、峯野龍弘氏(中央委員長、淀橋教会主管牧師)、泉田昭氏(日本キングス・ガーデン理事長)、黒木安信氏(ウェスレアン・ホーリネス神学院院長)、小助川次雄氏(東北ケズィック・コンベンション会長)などが参加し東北初の開催に際して、ケズィックに対するそれぞれの思いを分かち合った。
黒木安信氏は、「ケズィックは、『個人的・実際的・聖書的なホーリネス』を中心にメッセージが語られる」、「ケズィックの意味は、第一が排他的でなく包括的だということ。第二が聖書的であって神学的ではなおい。第三は積極的であって否定的でない」と語った。
峯野龍弘氏は、「ケズィックが個人的・実際的・聖書的ホーリネスという一つの理念で進んできたと思うと、ホーリネスという言葉がダブり、日本におけるホーリネス系の教会の全国大会みたいな印象もあるようだ。しかし、ケズィックのホーリネスは、すべてのキリスト者が与えることができる祝福であり、神さまの開かれた恵みである聖書に基づくものであることを示唆している」として、教派を超えてすべての人々に開かれた大会であることを強調した。
泉田昭氏は、「ケズィックこそ健全な意味での霊性をずっと語り続け、世界でも日本においても、霊的な大きな流れを育ててきたと思う」と話した。
小助川次雄氏は、「今、教会の活動やプログラムが非常にバラエティーに富んできているが、み言葉とのつながりや価値、本質的な意味が薄くなっているようだ」、「(ケズィックを通して)み言葉を受け止め、霊的な内容のある信仰生活の確かさによって、困難があっても行ける命の勝てが与えられる」と述べた。
07年2月に開かれるケズィック・コンベンションでは、英国ムアランド・カレッジ校長のスティーブ・ブラディー博士、カナダ・トロントのピープルズ・チャーチ主管牧師でケーペンレー聖書学校校長のチャールズ・プライス博士。早天聖会の講師には、同中央委員長である日本福音同盟理事長の峯野龍弘師、日本ナザレン教団理事長の齋藤清次師を主講師として迎える。
ケズィック・コンベンションは1875年、イングランド北西部のカンバーランド地方にあるケズィック村から始まり、聖く深い信仰生活をめざすクリスチャンの間で世界的な一大ムーブメントとなった歴史と伝統を持つ聖会。日本では1962年に箱根湯元で開催されて以来、現在は沖縄から北海道に至る全国8地区で毎年開催されるまでに至っている。来年はさらに東北と奈良の2地区が加わり、会場はあわせて10地区となる。
大阪は2月14−16日に森ノ宮ピロティホールを会場に、東京では2月24−25日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で開催される。