「すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される」(ルカ12:48)という聖書の言葉にあるように、聖書を通して祝福された人生を歩んでいるクリスチャンが、その祝福を分け与える機会を持ちたいと始まったENO(ELIM Nobless Oblige)の集い(ENOクラブ主催)の第2回目が20日、奈良県生駒市の生駒聖書学院で行われた。この日は講演で、株式会社ムラサキスポーツの金山良雄会長が「聖書が教える経済的繁栄と喜びの秘訣」を語った。
集いには、金山会長の講演「人生にスイッチを入れる気付き!」を聞こうと約150人が参加。1時間半の講演であったが参加者は、金山会長の話を熱心に聞き入り、最後まで拍手や笑いが溢れる講演会となった。ENOクラブ代表で同学院院長である榮義之氏は、「初めて会場を訪れる方も半数くらいあり、特に大阪朝祷会を終えてそのまま駆けつけて来られた方々もあり感謝だった」と語る。
金山会長は講演で、自身の生い立ちやアルコール依存症、重度の不眠症、国籍の違いなど、どん底の生活をした経験を語る一方、今では年商350億にも上るムラサキスポーツを育て上げ、台東区では個人納税額一位という成功を収めた自身のこれまでの歩みを語り、参加者に対しては「オンリーワンで自己満足せずにナンバーワン」になれと挑戦を投げかけた。
一方、金山会長はこのような経済的祝福を受けた後も上野でのホームレス援助活動を30年にわたって続け、自ら賛美を歌いつつ積極的に仕える姿を忘れてはいない。そんな姿に参加者は感動し、熱い拍手が送られる中で集いは終えられた。
「Nobless Oblige」(ノーブレス・オブリージュ、フランス語)は、「貴族の義務」「高貴な義務」という意味の言葉。一般的には財産、権力、社会的地位の保持者にはそれに対する責任が伴うことを示し、これら特権の持ち主は、社会の模範となるように振舞うべきだという社会的責任について用いられる。
集いを主催したENOクラブでは、神の子としての特権を与えられ祝福されたクリスチャンが、それに見合った「Nobless Oblige」を果たそうという思いで、身体的、精神的、社会的、霊的健康に恵まれた祝福された人生を体験するために、聖書の実学を学び、実際に実行する機会を提供していきたいとしている。
今後の方針としては、1)アフリカ・ケニアの貧しい子どもたちへの支援、2)日本の若者たちに聖書教育と活躍の場を提供、3)愛を中心にした自由な交流、4)実行力の伴う祝福された人生を体験、5)ENOクラブのNPO法人化、を目標に掲げている。
同クラブの榮代表は、「聖書には『受けるよりも与える方が幸いである』とあり、そのように積極的に取り組みたいと願う集まりです。お祈りいただければ幸いです」と集いを紹介する。
第3回目のENOの集いは11月23日(月・祝)午前10時15分〜12時まで、生駒聖書学院(奈良県生駒市俵口町951)で行われる。入場無料(自由献金あり)。講師は、これまでに2万5000人以上の末期ガン解決に取り組んできた「健康を語る最高の器」である里深太典紀氏(グッドワーク研究所会長)で、「聖書が教える健康、科学、経済的繁栄とは」をテーマに語る。ENOの集いに関する問合せは、電話(090・1593・1269)または、Eメール([email protected])まで。ENOクラブへの献金は、郵便振替(0970-0-157308)へ。