国内の各メディアは、南山大学(名古屋市昭和区)に20日午前11時40分と55分ごろの2回、若い男の声で「大学に爆弾を仕掛けた」と脅迫する電話があった、と報じた。同日にはオープンキャンパスが行われており、参加していた高校生や学内の職員・学生ら合わせて1000人近くが避難した。爆発物は見つかっておらず、愛知県警では威力業務妨害の容疑で調査を進めている。
県警によれば、1回目の電話で男は「大学に爆弾を仕掛けた。学生を避難させろ。探せるものなら探してみろ」と発言。その約15分後にあった2回目の電話では、「入試で落とされ恨みがある。爆弾は学内を見渡せる場所に仕掛けた」などと話したという。2回目の電話を受けた後、同大が警察に通報した。
南山大学は中部地方では唯一の共学のカトリック系大学。神言会宣教師のヨゼフ・ライネルスが1932年に設立した旧制南山中学校を前身とし、「キリスト教世界観に基づく学校教育」を建学の理念として運営されている。