ニカラグア政府は、自身の権力基盤を強化するため、大々的な動きを見せた。政府は、数百の福音派ミニストリーを含む1500のキリスト教系の非営利組織を閉鎖したのだ。財務諸表の提出を怠ったとして告発されたこれらの団体は、資産を没収され、現在、国有化されている。
専門家らによると、今回の一斉摘発は、ダニエル・オルテガ大統領政権による、政府と連携していない団体に対するより広範な弾圧の一環だという。不当な大規模閉鎖は、市民社会を抑圧するニカラグアの悪い傾向を露呈している。なんとか活動を続けようとするNGOは、政府との協力を求められることになり、その独立性はさらに制限されることになるだろう。
ミニストリーの閉鎖に加えて、政府は少なくとも11人の福音派の牧師やミニストリーの指導者を投獄した。これらの指導者たちは大規模な伝道イベントに関わっていた。彼らはマネーロンダリング(資金洗浄)の罪に問われ、「見せかけの裁判」と評される、権力者の意向に沿う形式的な司法によって、8千万ドルの罰金とともに12年から15年の禁固刑が言い渡された。
投獄された牧師とその家族のために祈ろう。彼らに神の保護と力、勇気が与えられるように。ニカラグアにおける信教の自由と正義の回復のために祈ろう。また弾圧の影響を受けたミニストリーが忍耐して、この試練の時を乗り越えることができるように祈っていただきたい。
■ ニカラグアの宗教人口
プロテスタント 21・2%
単立 11・8%
カトリック 69・4%
重複 -7・5%
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