愛知県名古屋市の金城学院大学は、豊かな自然に囲まれた同大キャンパスの全体を里山化して、自然を保全、活用する大規模な整備事業を計画していることがわかった。読売新聞が伝えた。
同紙によると、この構想は、今年同大が創立60周年、経営母体の金城学院が創立120周年を迎えるのを記念して、同大の学生などからアイデアを集める中で出来上がったもの。
総事業費は約10億円。新年度から3、4年がかりで取り組む計画で、森に散歩道を作り、野鳥やチョウ類が集まるように花や実をつける植物を植えるなどする。
今回新設する中庭には、聖書にも登場するオリーブやオオムギなどの植物を植える予定だという。キリスト教系の大学ならではの発想だ。
他にも、同大の敷地内にあるため池と水路で結ぶ人工池を造り、人口の小川を造ることも計画している。
同大は1889年、アメリカ人宣教師ミセス・ランドルフが私邸の中に設立 した「私立金城女学校」に始まる。戦後間もない1949年に金城学院大学が設立。現在も「主を畏れることは知恵の初め」(箴言1:7)をモットーに、キリスト教精神に基づいた全人的な教育を目指している。