CNNが地元メディアの報道として伝えたところによると、サウジアラビアの裁判所が、血縁関係のない男性2人を自宅に入れたとして、75歳のシリア人女性の被告に対し、鞭打ち40回と禁固4年、国外退去処分の判決を言い渡した。
イスラム教の戒律が厳格なサウジでは、宗教警察が数千人体制で男女の接触を厳しく監視している。今回も、宗教警察がカミサ・モハメド・サワディ被告(75)の自宅を捜索し、ファハド氏とハディアン氏を見つけて事件が発覚した。
だがファハド氏は、自分がサワディ被告の母乳で育てられたために、イスラム教では息子とみなされると主張。ハディアン氏についても、サワディ被告にパンを届けにきた自分の友人であると主張した。それにもかかわらず、警察は2人を拘束。裁判でもファハド氏は、サワディ被告の息子とは認定されなかった。
国内の女性活動家らは、今回の判決に厳しく反発。判事はコメントを拒否しているという。