5世紀ごろにアイルランドにキリスト教を伝えた宣教師、聖パトリックの命日を記念するイベント「セント・パトリックス・デー・パレード」が15日、東京の原宿表参道で開催される。
日本とアイルランドの文化交流の促進を目指す非営利団体「アイリッシュ・ネットワークジャパン(INJ)」の主催で毎年3月に行う恒例行事。今年は、原宿表参道をアイルランドのシンボルカラーであるグリーンの衣装を身につけた約1000人が行進。5万人ほどの観客数を見込んでいる。
アイルランドでは、聖パトリックの命日である3月17日を祝祭日として祝い、毎年国を挙げての盛大なイベントが行われる。アイルランド系住民の多い米国でも毎年各地で盛大な催しが行われており、中でもニューヨークのマンハッタンで行われる数百万人規模の巨大パレードや、フルオレセインで緑一色に染め上げられるシカゴ川は有名。
日本では92年からINJの主催でこのパレードが始まり、01年にはパレード参加者数2000人、観客数は6000人を記録。05年には、アイルランドのメアリー・マッカリース大統領も出席した。現在では、アイルランドを紹介する日本最大のイベントとなっている。
パレードは東京のほか、今年は伊勢(3月7日)、熊本(同)、京都(8日)、松江(同)、沖縄(14日)、横浜(21日)、名古屋(同)、つくば(28日)の全国9箇所で開催している。
パレードの今年のサブテーマは、「ケルト」。ケルト民族がアイルランド島にもたらしたケルト文化は、今日でもアイルランド人のアイデンティティとして深く根付いている。今年のロゴには、ケルトのブローチをモチーフとしたデザインを採用した。
東京でのパレードは午後2時から同4時。雨天決行。詳しくは同ホームページ(http://www.inj.or.jp)。