今の時代を一言で表現するとしたら、何といえるでしょうか。不安と恐怖で世の終わりを予感させる時代という表現がふさわしいように思います。
1. 反キリストと終わりの時
小さい者たちよ。今は終わりの時です。あなたがたが反キリストの来ることを聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。それによって、今が終わりの時であることがわかります。(1ヨハネ2:18)
マタイの福音書で、イエスは次のように言われます。
「イエスは、数々の力あるわざの行われた町々が悔い改めなかったので、責め始められた。・・・イエスはこう言われた。『天地の主であられる父よ。・・・これらのことを、賢い者や知恵のある者には隠して、幼子たちに現してくださいました』」(マタイ11:20〜25)
天の父は、幼子のように御言葉に聞き従い、罪を悔い改める「小さい者たち」に、しるしと不思議な御業を現されます。そして今が「終わりの時」であることを、自身に忠実な弟子たちに確信させるのです。
同じくマタイの福音書で、イエスはこうも話されます。
「そこで、イエスは彼らに答えて言われた。『・・・わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、「私こそキリストだ」と言って、多くの人を惑わすでしょう。・・・戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。・・・しかし、終わりが来たのではありません。民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります』」(マタイ24:4〜7)
今の時代、大戦や内戦のうわさが絶えることはありません。また、「私こそキリストだ」などと主張する宗教やカルト集団などが興り、多くの人々を惑わしています。地震などの天変地異も年々増え続けています。少なくない人が「今は終わりの時が近づいているのではないか」と恐れる時代です。
2. 仲間
彼らは私たちの中から出て行きましたが、もともと私たちの仲間ではなかったのです。もし私たちの仲間であったのなら、私たちといっしょにとどまっていたことでしょう。しかし、そうなったのは、彼らがみな私たちの仲間でなかったことが明らかにされるためなのです。(1ヨハネ2:19)
歴史を見れば、正しい聖書信仰から外れた多くの異端が興り、聖書の福音とは異なる教えが広まったという経緯があります。モルモン教、エホバの証人、旧統一協会など、今も枚挙にいとまがありません。
自己利益のために反キリスト信仰によって宗教を構築しており、私たちの仲間でなかったことがすでに明らかにされています。
3. 御父と御子
あなたがたには聖なる方からのそそぎの油があるので、だれでも知識を持っています。このように書いて来たのは、あなたがたが真理を知らないからではなく、真理を知っているからであり、また、偽りはすべて真理から出てはいないからです。偽り者とは、イエスがキリストであることを否定する者でなくてだれでしょう。御父と御子を否認する者、それが反キリストです。(1ヨハネ2:20〜22)
私たちの仲間か反キリストかどうかのポイントは、聖霊に示された聖書知識です。もし、あるグループにおいて、聖書そのものからより、特定の学者たちから聖書の真理を教わることの方が正しいとされているならば、そこに聖書知識の偏りが生じるのは当然です。
ヨハネはこの手紙を書く理由について、「あなたがたが真理を知らないからではなく、真理を知っているから」(21節)と述べています。偽りは全て、真理から出てはいないのです。私たちの仲間ではない反キリストとは「イエスがキリストであることを否定する者」(22節)であり、「御父と御子を否認する者」(同)です。
まとめ
今の時代、大戦や内戦のうわさが絶えることはありません。また、「私こそキリストだ」などと主張する宗教やカルト集団などが興り、多くの人々を惑わしています。地震などの天変地異も年々増え続けています。まさに、終わりの時が近づいているのです。
聖霊によって聖書の真理を知り、天の父の御心を行う者には神の栄光と力の現れがあります。反対に、御子キリストや天の御父を否認する者は反キリストであり、その偽りに対する報いを必ず刈り取ることになります。
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