サンパンは70歳だ。彼は初めて福音を聞いたときのことを今でも覚えている。「ルツさんが私の村に来たときに、イエスのことを聞きました。それは2020年11月12日のことでした」
ルツが初めて村を訪問した数週間後、サンパンは視力に問題を抱え始めた。症状は急速に悪化した。二重に見えたり、めまいや頭痛に悩まされた。医師は手術すれば治るかもしれないと言ったが、保証はなかった。
地元の信者がサンパンに聖書の話、特にイエスの癒やしについて話をした。その話は、主イエスには精神的、肉体的、霊的な病を癒やす力があることをサンパンに思い出させた。
「目の手術にはお金がかかるし、怖かったのでやりたくなかったのです。だから、手術をする代わりに、イエス様に手を差し伸べました。『イエス様、私の目に問題があります。助けてください!』と言ったのです」
主イエスは、サンパンを憐(あわ)れみ、助けてくださった。彼が祈った翌日、目がはっきり見えるようになり、二重に見えることもなくなった。
「今では、イエス様が私にしてくださったことをみんなに話しています。イエス様が私を癒やしてくださったこと、そしてイエス様が彼らをも助けてくださることを、村のほとんど全ての人に話しました」
単純な信仰は力だ。彼の内側にあふれる喜びは、彼に証しをさせずにはおかないのだ。強い仏教国のタイだが近年、力強い証しとともに教会が成長している。タイの福音化のために祈っていただきたい。
■ タイの宗教人口
仏教 93・4%
カトリック 0・5%
プロテスタント 0・6%
イスラム 5・4%