書店街として知られる東京・神田神保町で75年にわたって営業してきたキリスト教書専門の古書店「友愛書房」が、2月末で営業を終了する。店主の萱沼元(かやぬま・げん)さんの高齢が理由。萱沼さんは「本当にいろいろな方にお会いできて、ありがたく感謝しております」と話している。
友愛書房は、萱沼さんの父・肇(はじめ)さん(故人)が1948年に創業。肇さんの兄が、キリスト教社会活動家の賀川豊彦牧師(1888~1960)と共に活動していたことから始めたという。書店名も、賀川が掲げていた「友愛(兄弟愛)」からだ。
営業終了に先立ち、ホームページで行っている通信販売は1月31日で終了する。また、2月1日から28日までは閉店セールを行う。