どこにいても同じような人間関係があり、あなたの考えに反対する人がいるものです。
反対者は声が大きく、攻撃的であるため、そこにばかり目が向かいやすいかもしれません。しかし、反対者がいると同時に、声は大きくなくても賛成者がいるものです。そして、その他大勢は、どちらにでもなびく可能性のある人たちです。
人間関係を全体的に俯瞰(ふかん)し、冷静に受け止めることが第一にすべきことです。「あっ、ここにもいるな!」と、ほほ笑んで受け止めましょう。正しいか正しくないかではなく「坊主憎けりゃ袈裟(けさ)まで憎い」と言われるように、あなたを嫌って反対しているだけの可能性があります。この場合は、無駄な抵抗をしないで、「はい」と「いいえ」だけを答えるくらいに留めた方がよいかもしれません。
次に、内容の良し悪しではなく、あなたの態度に対して反感を持っているかもしれません。たとえあなたが優位な立場にあったとしても、謙遜であることが大切です。聖書は「だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるからです」(ルカ18:14)と語ります。
あるいは、あなた自身に対する好き嫌いではなく、内容の良し悪しを言っているのかもしれません。その場合は、相手の意見を尊重しつつも、堂々と自分の意見を述べたらよいです。
もし、あなたの周りの人全てがあなたに反対するとしたら、その声に全面的に耳を傾けるべきです。もし、あなたの周りの人全てがあなたに賛成するとしたら、マインドコントロールをしているか、相手に反対意見を言わせない脅しをしていて、忖度(そんたく)させているか、どちらかの可能性があります。
どの人間関係においても、賛成、反対、どちらでもよいの3種類の人がいます。それで正常なのであり、普通です。しかしそのときに、賛成者の意見だけを聞くのではなく、反対者の意見にも耳を傾ける度量、謙遜さを持ちたいものです。
反対者が真理に近いことを語ることもあるのです。その人の態度が悪ければ反面教師として冷静に受け止め、「確かにそうだな!」と感じる点があるならば「教えてくれてありがとう!」という気持ちを込めて、笑顔を向けたらよいのではないでしょうか。
全ての人に感謝し、全てのことに感謝し、その背後にいて万事を益にしてくださる神様に感謝をしましょう。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」(1テサロニケ5:16〜18)
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